2012年10月04日

Coffee Breakヨシュア記・士師記・ルツ記・サムエル記403 ダビデの人口調査(第Uサムエル記24章1節〜4節、T歴代誌21章1節、マタイの福音書12章29節)



 第Uサムエル記24章では、ダビデが人口調査を思い立ち、ヨアブに調査を命じるところから始まります。ここも、現代の私たちの常識を持って読むと、まるで面食らうところではないでしょうか。

 政権が安定した時、為政者が自分の民を数えたくなるのは自然で、むしろ、効率の良い政治のために民の人口を把握するのが道理にかなっているのではないか。そう思ってしまうのです。日本の律令制度が始まったときでも、戸籍制度が作られました。律令制度は当時の隋や唐(中国)から輸入した制度ですから、中国ですでに行われていたのでしょう。
 律令制度は、完全な律(刑法)令(行政法)による統治です。頂点にある権威は皇帝(天皇)です。土地をすべて皇帝のものとして、民にそれぞれに田を分け与えることで成り立っていました。日本史の「班田収授法」という言葉は、私も中学校で習いました。田を与えるためには人口を調査しなければなりなせん。また、国家には兵士と税が必要です。これらの基礎になるのが戸籍です。つまり、人口を数えて登録する必要があるのです。

 ちなみに、イエス様がお生まれになったとき、なぜ、宿屋はどこもいっぱいで、厩(家畜小屋)に泊めてもらわなければならなかったかも、すでにご存じのとおりです。当時、ユダヤの宗主国であったローマが人口調査を行ったからです。ユダヤの民はみな、自分の故郷、いまでいえば本籍地に帰って登録をしなければなりませんでした。(新約聖書・ルカの福音書2章1節〜7節)

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 さて、再び主の怒りが、イスラエルに向かって燃え上がった。主は「さあ、イスラエルとユダの人口を数えよ」と言って、ダビデを動かして彼らに向かわせた。(第Uサムエル記24章1節)
 王は側近の軍隊の長ヨアブに言った。「さあ、ダンからベエル・シェバに至るまでのイスラエルの全部族の間を行き巡り、その民を登録し、私に民の数を知らせなさい。」(2節)
 すると、ヨアブは王に言った。「あなたの神、主が、この民を今より百倍も増してくださいますように。王様が親しくこれをご覧になりますように。ところで、王さまは、なぜ、このようなことを望まれるのですか。」(3節)
 しかし王は、ヨアブと将校たちを説き伏せたので、ヨアブと将校たちは、王の前から去って、イスラエルの民を登録しに出かけた。(4節)


 一見わかりにくい聖書箇所ですが、ダビデが人口調査を切望していて、それをヨアブに命じ、ヨアブをはじめとする側近たちは、疑問を呈していると場面です。1節の、「神の怒りが燃え上がり・・・人口を数えよ」では、人口調査が神の命令であるかのようにも読み取れますが、どうやら、ダビデが「人口調査」を思い立っていたことが先にあって、それに対し、神の怒りが燃え上がったのです。並行記事のT歴代誌21章1節には、次のように書いてあります。

 ここに、サタンがイスラエルに逆らって立ち、ダビデを誘い込んで、イスラエルの人口を数えさせた。

 神に愛され、信仰が深いからといって、サタンが誘惑しないとはかぎりません。むしろ、神に重く用いられている人を誘惑するのが、サタンにとっては都合が良いのです。
 イエス様のたとえ話に、押し入った強盗が、まずその家の一番強い者を縛り上げる(新約聖書・マタイの福音書12章29節)と、出ていますが、一番の働き手を無力にすることこそ、攻撃の常道です。

 ダビデはサタンの攻撃の標的になったのです。
 このことについては、明日、もう少し詳しく見てみたいと思います。



 聖書は、基本的に新改訳聖書を使っています。

 律令制度については、下記のサイトをご覧ください。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8B%E4%BB%A4%E5%88%B6






posted by さとうまさこ at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする