2012年10月06日

Coffee Breakヨシュア記・士師記・ルツ記・サムエル記406 人口調査3(第Uサムエル記24章4節〜11節)




 しかし、王はヨアブと将校たちを説き伏せたので、ヨアブと将校たちは、王の前から去って、イスラエルの民を登録しに出かけた。(第Uサムエル記24章4節)
 彼らはヨルダン川を渡って、ガドの谷の真ん中にある町、ヤゼルに向かって右側にあるアロエルに宿営し、(5節)
 それから、ギルアデとタフティム・ホデシの地に行き、さらにダン・ヤァンに行き、シドンに回った。(6節)
 そして、ツロの要塞に行き、ヒビ人やカナン人のすべての町々に行き、それからユダのネゲブへ出て行って、べエル・シェバに来た。(7節)
 こうして彼らは全土を行き巡り、九か月と二十日の後にイスラエルに帰ってきた。(8節)


 並行記事のT歴代誌21章によれば、ヨアブと将校たちは、レビとベニヤミンとを登録しなかった(6節)のです。
 レビ族はモーセとアロンの家系です。祭祀を司り、祭祀儀礼の雑用をするような下級祭司をふくめて、神政政治国家のいわば国家公務員です。ベニヤミンは、サウル王の家系です。ヤコブ(イスラエル)の最愛の息子ヨセフの子孫で、サウル王を出した誇り高い一族です。これらの人たちを「調査する」のを、ヨアブもためらったのでしょう。

 当時の国家と今の国家では、まるで中身が違います。今の国家は、特に日本のような先進国では、国家の保護のもとに国民は暮らしているのです。海外に出てみるととくにそのことを痛感します。パスポートによって、日本国が、「私と言う一国民」を保障してくれているので、どこでも受け入れられ、旅行も楽しめるのです。政治に疎い私ですが、日本国民には、さまざまは福祉制度が適用され、どうしても食べて行くことができない人のための「生活保護制度」もあります。そのような恩典があり、そのような制度が機能するためには、国民は、戸籍にきちんと登録されている必要があるのです。ある意味では、非常に求心力と統制力と強い権力が国家にあるのです。
 これほど整然と機能する国家が出現したのは、むしろ近代ではないでしょうか。日本の平安時代の荘園などは、貴族の私有地でしたし、律令制度も今の時代に考えるような徹底した中央集権ではあり得なかったのです。

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 ともあれ、ヨアブは数えた民の人数を王に報告しました。イスラエルには剣を使う兵士が八十万人、ユダの兵士は五十万人であった(9節)のです。

 当時のイスラエルでは、人口は成人男子を数えたものだったのです。兵役に就く成人男子は、二十歳以上ですから、子ども、女子、老人、病人、障がい者などを含めて、三〜四倍くらいの人数が総人口だと考えられます。
 四国くらいの領土に五百万人くらいの民がいたとしたら、なかなかのにぎわいです。

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 ダビデは、民を数えて後、良心のとがめを感じた。そこで、ダビデは主に言った。「私はこのようなことをして、大きな罪を犯しました。主よ。今、あなたのしもべの咎を見逃してください。私はほんとうに愚かなことをしました。」(第Uサムエル記24章10節)

 ダビデは、報告を聞くころには、心境が変化していました。
 それは、主から、ダビデに、預言者ガドを通して、厳しい罰が与えられたからです。





posted by さとうまさこ at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする