2012年10月20日

Coffee Break歴史書419 T列王記(6)ソロモンの即位(T列王記1章32節〜43節)



 私がイスラエルの神、主にかけて、『必ず、あなたの子ソロモンが私のあとを継いで王となる。彼が私に代って王座に着く』と言ってあなたに誓ったとおり、きょう、必ずそのとおりにしよう。」(T列王記1章30節)

 ソロモンが後継者であると明言したダビデの対応は、素早くて適切です。
 彼は、まず、祭司ツァドクと預言者ナタン、それにエホヤダの子ベナヤをここに呼びなさいと言います。彼らが王の前に来ると、ダビデは、ソロモンの即位の儀式を命じます。

 それは、ソロモンをダビデ王の雌騾馬に載せ、家来たちとともにギホンへ下って行き、ギボンで、ツァドクとナタンが、ソロモンに油を注いでイスラエルの王とし、角笛を吹き鳴らして、「ソロモン王ばんざい」と叫びなさいというものでした。(T列王記1章32節〜34節)
 ここには、アドニヤの「即位」との明確な相違があります。まず、ソロモンがダビデ王の雌騾馬に乗ることができたこと。次に、祭司と預言者から油を注がれたことです。
 王の雌騾馬に乗るのは、即位がダビデ公認であるのを意味します。祭司に油を注がれるのは、神の選びを意味します。イスラエルでは、王は神の選びのもとで、神の御心を行うのですから、神が油を注がなくては(任命しなくては)意味がないのです。世俗的には、現在の王から承認された引継ぎであることも大切です。

 それから、彼に従って上って来なさい。彼は来てわたしの王座に着き、彼がわたしに代って王となる。私は彼をイスラエルとユダの君主に任命した。(35節)
 エホヤダの子ベナヤが王に答えて言った。「アーメン。王様の神、主も、そう言われますように。(36節)
 主が王さまとともにおられたように、ソロモンとともにおられ、彼の王座を、わが君ダビデ王の王座よりもすぐれたものとされますように。」(37節)


 ソロモン派は、ダビデ王から完ぺきな証印をもらったのも同じです。即位式はただちに執り行われ、ソロモンが油を注がれとの知らせ――角笛を聞いた民は、こぞって、「ソロモン王。ばんざい」と叫んだ(39節)のです。

 民はみな、彼のあとに従って上って来た。民が笛を吹き鳴らしながら、大いに喜んで歌ったので、地がその声で裂けた。(40節)

★★★★★

 聖書の説明は簡単ですが、映画ならここは華やかな見せ場となるのでしょう。新王の即位で沸き立つ民の喜びで、「地が裂けた」とは、どれほどの騒ぎだったかわかるというものです。

 一方、酒食に酔っていたアドニヤと,彼に招待されていた人たちは、民の叫びに驚いたのです。
 いったい何が起こったのかといぶかっていると、祭司エブヤタルの子ヨナタンが駆け込んできて、意外な事態を告げるのです。
 







posted by さとうまさこ at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする