2014年01月16日

Coffee Break預言書・イザヤ書16、それゆえ、よみはのどを広げ(イザヤ書5章7節〜14節)



  まことに、万軍の主のぶどう畑はイスラエルの家。ユダの人は、主が喜んで植えつけたもの。主は公正を待ち望まれたのに、見よ、流血。正義を待ち望まれたのに、見よ、泣き叫び。(イザヤ書5章7節)

 もともとイスラエルの家は、自分の功績で「神の家」になったのではなかったのです。なぜかわからないけれど、神はアブラハムを選ばれ、その子どもたちの中からイスラエル十二氏族だけを立てて「神聖政治国家」を造らせ、その中のユダ族ダビデの家に王家をゆだねられたのです。それは神の御意思であるだけでなく、神、主の愛にあふれた祝福と恵みの後ろ盾があってこその国――ぶどう園でした。
 主が剪定され、いばらやおどろを取り除かれ、豊かな雨を降らせてぶどう畑を養い、甘い実をならせて下さっていたのです。ところが、ユダの人たちは、繁栄を誇り、わがままになり、そのほんとうの支え主であられる神をないがしろにして、国は乱れに乱れて弱くなり、いまや外国に侵略されて崩壊の危機に直面しているのです。

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  ああ。家に家を連ね、畑に畑を寄せている者たち。あなたがたは余地も残さず、自分たちだけが国の中に住もうとしている。(8節)
  私の耳に、万軍の主は告げられた。「必ず、多くの家は荒れすたれ、大きな美しい家々も住む人がなくなる。(9節)
  十ツェメドのぶどう畑が一バテを産し、一ホメルの種が一エパを産するからだ。」(10節)


 神聖政治国家イスラエルが成立させるために、神は、シナイでイスラエルと契約を結び、十戒とそれに伴う細則(律法)をお与えになりました。(出エジプト記20章)十戒の、根幹は、「イスラエルの民をエジプトの奴隷状態から救い出して下さった唯一の神――アブラハム、イサク、ヤコブの神だけを愛し、礼拝すること(申命記6章5節)。イスラエル人にとっての隣人を自分と同じように愛することでした。
 イザヤの時代のイスラエル人は、このもっとも大切な神のご命令をないがしろにしていたのです。

 8節は裕福な者たちの貪欲への警告です。余地も残さずとは、だれにも与えず自分の富を自分のためだけに使うような状態です。いまは、豪邸に住み、あふれる収穫を楽しんで、その豊かさが永遠に続くように見えても、かならず、「必ず、多くの家は荒れすたれ、大きな美しい家々も住む人がなくなる。(5章9節)というのです。それは、ぶどう畑の本当の後ろ楯である、神が、それらを見捨てられるからです。

  ああ。朝早くから強い酒を追い求め、夜をふかして、ぶどう酒をあおっている者たち。(11節)
  彼らの酒宴には、立琴と十弦の琴、タンバリンと笛とぶどう酒がある。彼らは、主のみわざを見向きもせず、御手のなされたことを見もしない。(12節)


 自己中心の貪欲な人々は、同時に享楽におぼれています。朝から強い酒を飲み、夜更かししてまで酒をあおっているというのは、こんにちから見ても、ひどい退廃です。酒は一人で飲むのではなく、酒宴と言う形になります。とうぜん、歌や踊りなどの享楽が入りこんで、わずかに残っているかもしれない良心――神への畏敬や、他者への愛――さえ、麻痺させてしまいます。

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 私もたまに、義理で「酒宴」に出ます。新年会とか忘年会とか、送別会などと銘うったささやかな酒の席です。みなふだんは良い人たち、地味な人たちで、その稼ぐお金も使うお金もわずかです。たまには、仕事をはなれて、和気あいあいと楽しもうという親睦会なのです。でも、「飲み放題、歌い放題」などという場所で、人が正体を失っていくのは事実です。まさに、「憂さを晴らす」のであって、酒が醒めるとともに、同じ問題がそのまま残っているのに気がつくのです。ほんとうの信頼や尊敬が、酔いから生まれることはまず、ないようです。まして、深刻な問題など話し合う場にはなりません。神礼拝の、聖霊に満たされたときの高揚した気持ちとは雲泥の差です。

  それゆえ、わが民は無知のために捕え移される。その貴族たちは、飢えた人々。その群衆は、渇きで干からびる。(13節)
  それゆえ、よみは、のどを広げ、口を限りなくあける。その威光も、その騒音も、そのどよめきも、そこでの歓声も、よみに落ち込む。(14節)


 飲んだり歌ったりして憂さを晴らしたと思っても、じっさいは何も変わっていません。楽しいはずの時間にも、死の足音は正確な時を刻んで近づいているのです。神に向き合わない人々、神の命令を聞かない人々は、サタンにとっては絶好の獲物です。

 宴の席では、サタンはどんどん声を高くして、人々をよみに向かって煽ります。
「飲め。飲め。飲み放題だから。明日が心配? 二日酔いが心配? 血糖値が心配? 大丈夫。あなたがたは決して死にません。」




posted by さとうまさこ at 09:40| Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする