2014年09月21日

Coffee Break 歴史の書・エズラ記13 だれがあなたに命令を下して、この宮を建て、この城壁を修復させようとしたのか。(エズラ記4章11節〜5章9節)


 彼らが送ったその手紙の写しは次のとおりである。
 「川向こうの者、あなたのしもべたちから、アルタシャスタ王へ。さて、(エズラ記4章11節)
 王にお知らせいたします。あなたのところから、こちらに来たユダヤ人たちはエルサレムに行き、あの反抗的で危険な町を再建しています。その城壁を修復し、その礎もすでに据えられています。(12節)
 今、王にお知らせいたします。もしこの町が再建され、城壁が修復されたら、彼らはみつぎ、関税、税金を納めなくなるでしょう。そうすれば、王の収入に損害を与えることになりましょう。(13節)
 さて、私たちは王宮の恩恵を受けておりますから、王のはずかしめを見るのに耐えられません。それゆえ、私たちは人を遣わして、王にお知らせするのです。(14節)


 いつの時代もどこの世界でも、目上の者や権力者に「御注進(ごちゅうしん)」する者がいます。いかにも忠義をよそおい、大義をもって「上奏しております」と装っていますが、じつは自分に都合の悪い相手を陥れているのです。私たちの社会は、王制、民主主義制にかかわらず、基本的にはピラミッド型の権力構造をもっているのですから、権力の上の者に訴えるのはライバルを陥れる常套手段です。
 訴えを受け取った王は、一応訴えの内容を吟味します。その結果、次のような返事が告訴する者に送られてきたのです。

 あなたがたが、私たちに送ったあの書状は、私の前で説明して読まれた。(同18節)
 私は命令を下し、調べさせたところ、その町は昔から王たちにたいして謀反を企て、その町で暴動と反逆が行われたことがわかった。(19節)
 またエルサレムにはかつて勢力のある王たちがいて、川向うの地を全部支配し、みつぎ、関税、税金が彼らに納められていたこともわかった。(20節)
 いま、あなたがたは命令を下して、その者の働きのをやめさせ、私がふたたび号令を下すまで、この町が再建されないようにせよ。(21節)


 こうして、エルサレムにある神の宮の工事は中止され、ペルシャの王ダリヨスの治世の第二年まで中止された。(24節)


 ゼルバベルの指揮下で神殿工事に着工したのがBC536年。ダリヨス二世の第二年に工事が再開されたのがBC520年ですから、約十六年間工事が中止されていたのです。

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 さて、預言者ハガイとイドの子ゼカリヤの、二人の預言者は、ユダとエルサレムにいるユダヤ人に、彼らとともにおられるイスラエルの神の名によって預言した。(5章1節)
 そこで、シェルアルティエルの子ゼルバベル、エホアダクの子ヨシュアは立ち上がり、エルサレムにある神の宮を建て始めた。神の預言者たちも彼らといっしょにいて、彼らを助けた。(2節)


 敵の妨害は、その上にあるペルシャの権力をカサに来たものでした。けれども、神殿再建の意図は、敵が王に書き送ったようなペルシャの権力に反抗するためのものではなかったのです。このような讒言(ざんげん)で神の宮再建を止められたことは、もとより、ゼルバベルやヨシュアにとって、歯噛みする思いだったでしょう。それ以上に、神が黙っておられなかったのです。二人の預言者の口に預言を授けられるです。
 神の権威の方が、ペルシャ王の権威より上にあるのですから(エズラ記1章2節)、ユダの指導者たちは工事を再開するのです。
 とうぜん、敵は慌てふためきます。

 そのとき、川向うの総督タテナイと、シェタル・ボズナイと、その同僚がやって来て、こう言った。「だれがあなたに命令を下して、この宮を建て、この城壁を修復させようとしたのか。」(3節)


 彼らはまた、ペルシャの王に、ユダヤ人たちを告訴するのです。

 王にお知らせいたします。私たちはユダの州に行き、あの大いなる神の宮に行ってみましたが、それは大きな石で建てられており、壁には木材が組まれていました。その工事は彼らの手で着々と進められ、順調にはかどっています。(8節)
 そこで、私たちはその長老たちに尋ねて、彼らに次のように言いました。「だれがあなたに命令を下して、この宮を建て、この城壁を修復させようとしたのか。」(9節)


 まったく、神殿を再建するというだけのことに、このような妨害をする者がいるのは、聖書の神を信じる私たちにとっては噴飯(ふんぱん)ものです。ですが、これくらいで、怒っていてはいけないかもしれません。創造主なる神の救いが、イエス・キリストの十字架という形で成就した今でも、いわれのない理由を述べ立てて妨害する人はあとを絶たないのですから。

 しかし、ここで、「反対する者たち」は、自らの追及で墓穴を掘りました。「だれが命令を下したのか」と問われて、ユダヤ人の指導者は非常に適切な回答をしたからです。





posted by さとうまさこ at 09:15| Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする