2015年12月31日

Coffee Break箴言8 知恵を捨てるな。それがあなたを守る。(箴言4章1節〜13節)



 子どもらよ。父の訓戒に聞き従い、
 悟りを得るように心がけよ。(箴言4章1節)
 私は良い教訓をあなたがたに授けるからだ。
 私のおしえを捨ててはならない。(2節)
 私が、私の父には、子であり、
 私の母にとっては、
 おとなしいひとり子であったとき、(3節)
 父は私を教えて言った。
 「私の言葉を心に留め、
 私の命令を守って生きよ。(4節)

 伝統的な父系社会では、父親がしっかりと社会に結び付いてりっぱな社会人として生き、生きるための心得を子どもたちに教える義務があるとされていました。
 母親ももちろん子供を教育するのですが、娘時代から死ぬまで家庭の中で生きる母親には、どうしても及ばない「知恵と知識」を教えることこそ、父親の務めでした。

 箴言が父から子への戒めになっているのは、その意味で当然でした。古代イスラエルだけでなく、多くの社会が父系社会として成り立ってきたのです。日本も同じです。私が子供の頃は、恐いものとして「地震、雷、火事、親父」という慣用句がありました。お父さんから叱られると、「親父の雷が落ちた」というわけで、子どもにとっては怖い出来事でした。
 とはいえ、父親の説教は、生きるために本質的に必要なものでなければなりません。それが、すでに、何度も出て来たように「知恵」なのです。

 知恵を得よ。悟りを得よ。忘れてはならない。
 私の口の授けたことばからそれてはならない。(5節)
 知恵を捨てるな。
 それがあなたを守る。
 これを愛せ。こればあなたを保つ。(6節)
 知恵の初めに、
 知恵を得よ。
 あなたのすべての財産をかけて、悟りを得よ。(7節)

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 つづいて、知恵と悟り、それがどれほど大切なものかが述べられます。

 それを尊べ。
 そうすれば、それはあなたを高めてくれる。
 それを抱きしめると、
 それはあなたに誉れを与える。(8節)
 それはあなたの頭に麗しい花輪を与え、
 光栄の冠をあなたに授けよう。」(9節)
 わが子よ。聞け。私の言うことを受け入れよ。
 そうすれば、あなたのいのちの年は多くなる。(10節)
 私は知恵の道をあなたに教え、
 正しい道筋にあなたを導いた。(11節)
 あなたが歩むとき、その歩みは妨げられず、
 走るときにも、つまずくことはない。(12節)
 訓戒を堅く握って、手放すな。
 それを見守れ。それはあなたのいのちだから。(13節)

 知恵を守ることが、誉れを得ることであり、光栄の冠りを授けられることであり、ひいては長生きの秘訣であるというのです。

 これは、実際、不要に争わず、後ろめたいことや、不正に手を染めなければ、心穏やかに暮らせるのですから、実際そのとおりなのです。けれども、もちろん、箴言の著者は、それを単なる道徳的な方便として言っているのではありません。

 私たちのいのちが、もともと神から与えられたものであり、神の息によって保たれているというのがイスラエル人の信仰の原点です。神が祝福されるように、神の知恵をいただくことは、当然命を永らえるのです。







posted by さとうまさこ at 10:42| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする