2016年03月24日

Coffee Break箴言・90  忠実な使者(箴言25章7節〜13節、創世記24章1節〜67節)



 あなたがその目で見たことを、(箴言25章7節b)
 軽々しく訴えて出るな。そうでないと、
 あとになって、あなたの隣人があなたに
 恥ずかしい思いをさせたとき、
 あなたはどうしようとするのか。(8節)

 十戒の九番目の戒めは、「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。」です。
 精密な科学捜査も監視カメラもない時代、死刑に値するような犯罪立証の決め手は「証言」でした。二人または三人の証言がなければなりませんでした。(申命記17章6節)
 犯罪事件でなくても、目撃したことを軽々しく人に告げるのは要注意です。誤解されるようなうわさ話を流されたために、一人の人の人生を狂わせるかもしれないのです。箴言では、何度も、舌や口を制するように戒めています。
 人に恥をかかされたり、貶められたりした記憶は決して消えません。あなたはいつか、その報復を受けるはずです。
 
 あなたは隣人と争っても、
 他人の秘密を漏らしてはならない。(9節)
 そうでないと、聞く者があなたを侮辱し、
 あなたの評判は取り返しのつかないほど悪くなる。(10節)

 とくに、争いごとは要注意です。腹立ちまぎれに、自分が知っているけんか相手の秘密を漏らしてしまうことがないようにと、訓戒しています。
 どんな人も他人の秘密の一つや二つは、打ち明けられたことがあるでしょう。耳から聞いたことを飲み込んで二度と洩らさないことは、たとえ相手が敵になっても守るべきことではないでしょうか。

★★★★★

 時宜にかなって語られることばは、
 銀の彫り物にはめられた金のりんごのようだ。(11節)
 知恵のある叱責は、それを聞く者の耳にとって、
 金の耳輪、黄金の飾りのようだ。(12節)

 さとうもそれなりに年を重ねて来たので、「時宜にかなった言葉」を発したいと願い、また「知恵のある叱責」にも憧れますが、このような言葉は、「神から来る」とため息をつくしかありません。

 忠実な使者はこれを遣わす者にとって、
 夏の暑い日の冷たい雪のようだ。
 彼は主人の心を生き返らせる。(13節)

 聖書において「忠実な使者」として記憶に残るのは、イサクの妻を探しに出かけたアブラハムのしもべでしょう。(創世記24章1節〜67節)
 カナンにいる娘たちからイサクの嫁を迎えてはならないというのが、アブラハムへの神のご命令でした。そこでアブラハムは故郷アラム・ナハライムのナホルの町へ、アブラハム家の最年長でもっとも信頼しているしもべを派遣するのです。それは大変責任のある任務でした。十頭ものらくだに「主人のあらゆる貴重な品々をもって」出かけるのです。

 今の時代のように電話やメールのような通信手段があるわけでなく、道中は危険に満ちていました。何人もの護衛や従者を統率する指導力も必要です。ハランはユーフラテスの川辺にあり、カナンのヘブロンから五百キロにも及ぶ旅でした。神への祈りと強い使命感なしには果たせない「仕事」です。
 ナホルの町の外にある井戸でリベカを見つけたしもべは、ただちにリベカの家族に会い、家族を説得してリベカを連れ帰ることに成功するのです。家族に祝福されながら、故郷を後にするリベカ、リベカがネゲブの野で、迎えに出て来たイサクと出会う場面は、とても感動的です。(同62節〜67節)
 
 イサクとリベカの結婚は、アブラハムの召命に始まる「選びの民イスラエル」の血脈のために、どうしても必要な結節点でした。ここから彼らの二人の息子・エサウとヤコブの物語、ヤコブの結婚と12人の息子の誕生=「イスラエル12部族の発祥」と神の御計画が実現して行くのです。
 


posted by さとうまさこ at 10:24| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする