2016年08月08日

Coffee Breakエレミヤ書57 また、わたしは、あなたを悪人どもの手から救い出し、(エレミヤ書15章15節〜21節)



  主よ。あなたはご存じです。
  私を思い出し、私を顧み、
  私を追う者たちに復讐してください。
  あなたの御怒りをおそくして、
  私を取り去らないでください。
  私があなたのためにそしりを受けているのを、
  知ってください。(エレミヤ書15章15節)

 神と人との間に立つ預言者の立場は、想像を絶する葛藤があるのだと思います。人と人の間に立つのは、難しいとはいえ、楽な面があるのです。人間社会にはルールがありますから、ルールに従って裁けばよいでしょう。
 イスラエルの律法や戒めも、人と人との間についてのおきてがいろいろとあります。誰が犯人かを追及する時には、二人以上の証言が必要です。殺人、親殺し(尊属殺人)、誘拐、親をのろうことは、死刑と定められています。(出エジプト記21章12節〜17節)
 奴隷の取り扱い、殺傷事故の取り扱い、過失事故の取り扱い、盗難事件の取り扱い、未婚の処女への暴行事件の取り扱いなどの決まりについても、十戒をいただくと同時に与えられたようです。

 細かい日常の争いについては、たいていその文化の中で前例があり、さばきの基準もあります。たとえば、日本なら「喧嘩両成敗」と言いました。いろいろ、知恵を使って酌量することもできます。ソロモンの「ふたりの遊女の裁判」などは、知恵による名判決です。(T列王記3章16節〜28節)
 しかし、国王や祭司など支配者みずからが偶像礼拝をして神に罪を犯し、罪を犯す者の方がはるかに多いので誰も彼らを「罪に定めない」というような状況の場合、どうなるのでしょう。
 王国時代に、預言者が多数召されたのは、このような時代背景があったためだと思われます。
 預言者は、神と人との間に立ち、神の言葉を人に伝えるのです。

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 イスラエルの民は、自分たちを奴隷の境涯から救い出して下さった神――アブラハム、イサク、ヤコブの神以外の神々があってはならないと戒められています。偶像を拝むことも禁じられています。「主おひとりのほかに、ほかの神々にいけにえをささげる者は、聖絶しなければならない。」(同22章20節)のです。

 いやしくも、神の選びの民の国「イスラエル」では、神と人は対等ではありえません。主は、イスラエルを愛されるゆえに、イスラエルの裏切りを悲しみ、怒り、さばかれるのです。それを、預言者から聞かされる民は、しかし、自分の行いを「人から」指摘されたと思って、預言者を迫害するのです。
 それで、エレミヤは、神に「泣き」を入れています。

  私はあなたのみことばを見つけ出し、
  それを食べました。
  あなたのみことばは、私にとって
  楽しみとなり、心の喜びとなりました。
  万軍の神、主よ。
  私にはあなたの名がつけられているからです。(16節)
  私は、戯れる者たちの集まりにすわったことも、
  こおどりして喜んだこともありません。
  私はあなたの御手によって、
  ひとりすわっていました。
  あなたが憤りで私を満たされたからです。(17節)
  なぜ、私の痛みはいつまでも続き、
  私の打ち傷は直らず、
  いえようともしないのでしょう。
  あなたは、私にとって、欺く者、
  当てにならない小川のようになられるのですか。(18節)

 私は、(幸いというか)一信徒です。もちろん、多くの方に聖書の神・イエスさまをご紹介したいと思っています。それでも、牧師や伝道師のように、伝道と信徒の成長をサポートする重荷は、(公式には)負っていないわけです。人間の社会で、まともに、伝道宣教の責務を「(神様対して)負うこと」のは、どれほどの重圧だろうと思うことはよくあります。
 迫害ということばがありますが、迫害の中でも一番苦しいのは、嘲笑や、鞭や剣ではないような気がします。
 迫害が、信徒を苦しめるのは、文字通り、「神を信じない者たち」から、神を侮られることではないでしょうか。
 
  それゆえ、主はこう仰せられた。
  「もし、あなたが帰って来るなら、
  わたしはあなたを帰らせ、
  わたしの前に立たせよう。
  もし、あなたが、卑しいことではなく、
  尊いことを言うなら、
  あなたはわたしの口のようになる。
  彼らがあなたのところに帰ることがあっても、
  あなたは彼らのところに帰ってはならない。(19節)
  わたしはあなたを、この民に対し、
  堅固な青銅の城壁とする。
  彼らは、あなたと戦っても、勝てない。
  わたしがあなたとともにいて、
  あなたを救い、あなたを助け出すからだ。
  ――主の御告げ――(20節)

 気落ちして、潰(つい)えそうなエレミヤに、主は力強く、仰せになるのです。

  また、わたしは、
  あなたを悪人どもの手から救い出し、
  横暴な者たちの手から助け出す。」(21節)

 かならず、(悪人からの)迫害から救い出そうと約束して下さるのです。







posted by さとうまさこ at 09:29| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする