2016年08月09日

エレミヤ書58 あなたは妻をめとるな。またこの所で、息子や娘を持つな。(エレミヤ書16章1節〜13節)



 完結した聖書がある今日、預言はもうないと言うのは、定説だと思います。
 イスラエル民族――ダビデの家の末裔にイエス様がお生まれになり、救いを完成させて下さるというのが神の御計画です。それまでは、神様は、さまざまな預言者を起こされて、救い主キリストをお迎えするイスラエルの民の信仰を正し続けておられるのです。
 
 それは時間がかかることであるばかりでなく、大変な手間がかかっています。出エジプトをした直後から、「神の選びの民」は、素朴だけれど、すぐに迷う頼りない羊であったからです。右に左に迷い出る者、渇きや飢えのたびに叫び出す者、果ては、契約を忘れ、「選びの民」であることさえ、忘れる者が続出するのです。父なる神――ヤハウエの気苦労は察するに余りがあるとはいえ、もとより、人間の気苦労と同列に考えるのは、不敬というものでしょう。神は全知全能の方だからです。「神に不可能はない」のです。

 神は必要な預言者を起こされますが、神の言葉を口に授けられた預言者は、個人的な感情や理性で、それを取捨選択することなどできません。それは、すばらしいことであると同時に、やはり恐ろしいことではないでしょうか。

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 次のような主のことばが私にあった。(エレミヤ書16章1節)
 「あなたは妻をめとるな。またこの所で、息子や娘を持つな。」(2節)

 若くして召されたエレミヤに対して、「結婚するな」というのは人間的に考えれば過酷です。結婚は本来、神の御心だから、なおさらです。

 まことに、主は、この所で生まれる息子や娘につき、また、この国で、彼らを産む母親たちや、彼らを生ませる父親たちについて、こう仰せられる。(3節)
 「彼らはひどい病気で死ぬ。彼らはいたみ悲しまれることなく、葬られることもなく、地面の肥やしとなる。また、剣とききんで滅ぼされ、しかばねは空の鳥や地の獣のえじきとなる。」(4節)

 暗い未来が予告されています。子どもを持つ親も子もひどい病気で死ぬというのです。葬られることもない。病気で死ななかった者は剣で死ぬのです。疫病と戦乱が予告されているのです。

 まことに主はこう仰せられる。「あなたは、服喪中の家にはいってはならない。悼みに行ってはならない。彼らのために嘆いてはならない。わたしはこの民から、わたしの平安と、――主の御告げ――いつくしみと、あわれみとを取り去った。(5節)
この国の身分の高い者や低い者が死んでも葬られず、だれも彼らをいたみ悲しまず、彼らのために身を傷つけず、髪もそらない。(6節)
 だれも、死んだ者を悔やむために葬儀に出て、パンを裂くこともなく、その父や母を慰める杯を彼らに飲ませることもないだろう。(7節)

 死があまりにも蔓延している時に、人々の目に、死者はどのように映ることでしょう。平和時の葬儀と違い、多くの人が「主は、いったいどうしてこのようなむごいことをされるのか」と、嘆くでしょう。

 あなたは宴会の家に行き、いっしょにすわって食べたり飲んだりしてはならない。」(8節)
 まことにイスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。「見よ。わたしは、この所から、あなたがたの目の前で、あなたがたが生きているうちに、楽しみの声と喜びの声、花婿の声と花嫁の声を絶やす。(9節)

 神はエレミヤに、結婚式などの宴会に出ることも、禁じられています。その場で、エレミヤがみんなに告げなければならない預言はあまりにも、過酷なのです。

 あなたがこの民にこのすべてのことばを告げるとき、彼らがあなたに、『なぜ、主は私たちに、この大きなわざわいを語られたのか。私たちの咎とは何か。私たちの神、主に犯したという、私たちの罪とは何か。』と尋ねたら、(10節)
 あなたは彼らにこう言え。『あなたがたの先祖がわたしを捨て、――主の御告げ。・・ほかの神々に従い、これに仕え、これを拝み、わたしを捨てて、わたしの律法を守らなか
ったためだ。(11節)

 私たちは、結婚式に出たら、喜びに水を掛けることがないように、些細な言葉遣いにさえ気を使うのです。たとえば、「切れる」「別れる」「去る」「出る」「戻る」などの単語を口にしないように、です。
 それなのに、エレミヤは、「あなたがたが生きているうちに、楽しみの声と喜びの声、花婿の声と花嫁の声を絶やす。」と言わなければならないのです。これでは、石を投げられても仕方がないですね。彼の苦しみの重さがわかる気がします。
 もちろん、神はその理由も告げられるのですが。

 また、あなたがた自身、あなたがたの先祖以上に悪事を働き、しかも、おのおの悪い、かたくなな心のままに歩み、わたしに聞き従わないので、(12節)
 わたしはあなたがたをこの国から投げ出して、あなたがたも、先祖も知らなかった国へ行かせる。あなたがたは、そこで日夜、ほかの神々に仕える。わたしはあなたがたに、いつくしみを施さない。』(13節)








posted by さとうまさこ at 10:06| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする