2016年08月20日

エレミヤ書69 国の崩壊を見る王たち(エレミヤ書21章1節〜14節、U列王記24章25章、U歴代誌36章)



 預言者エレミヤをさんざん嘲ったのは、祭司や王を取り巻く人たちでした。しかし、ユダ王国の崩壊は近づいていました。エレミヤは、ヨシヤ王治世の13年に召命を受けました。その時は、宗教改革を行なったヨシヤ王でした。しかし、ヨシヤ王が亡くなると、、ユダ王国は坂道を転げ落ちるように困難が続き、王が次々と代りました。

 ヨシヤがメキドの戦いで戦死した後、その子エホアハズが王になりましたが、たった三カ月の在位でした。(U列王記23章31節)
 つぎのエホヤキムはヨシヤの子とありますから、エホアハズの兄弟だと思われます。(同34節)
 エホヤキムが死んだ後、その子のエホヤキンが王となりました。(24章6節)
 このエホヤキンは、王国の断末魔を見ることになります。エルサレムはバビロンのネブカデネザルの軍隊に包囲されました。エホヤキンは全面降伏するのですが、捕囚となってバビロンに引いて行かれます。(24章14節〜16節)
 バビロンの王は、エホヤキンのおじマタヌヤを改名させてゼデキヤとし、即位させました。いわば、ゼデキヤは傀儡の王だったのですが、なんと、バビロンに反逆するのです。(同20節)
 ゼデキヤも悲惨な運命をたどりました。二年間、エルサレムに籠城しましたが、ついには飢えのためエルサレムは崩壊し、逃亡したゼデキヤはエリコの草原で捕まりました。彼は目の前で子供たちを殺され、その後目をつぶされ、足枷を付けられてバビロンに引いて行かれたのです。

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 主からエレミヤにあったみことば。ゼデキヤ王は、マルキヤの子パシュフルと、マアセヤの子、祭司ゼパニヤをエレミヤのもとに遣わしてこう言わせた。(エレミヤ書21章1節)
 「どうか、私たちのために主に尋ねてください。バビロンの王ネブカデレザルが私たちを攻めています。主がかつて、あらゆる奇しいみわざを行なわれたように、私たちにも行ない、彼を私たちから離れ去らせてくださるかもしれませんから。」(2節)
 エレミヤは彼らに言った。「あなたがたは、ゼデキヤにこう言いなさい。(3節)

 これは、ゼデキヤ王がエレミヤに主のことばを求めに来たときのことです。バビロンによって立てられたゼデキヤでしたが、反逆に至るにはそれなりの困難があったためでしょう。しかし、彼らが、エレミヤに尋ねに来るのは、遅すぎました。

 U歴代誌36章12節には、つぎのようにあります。

 彼はその神、主の目の前に悪を行ない、主のことばを告げた預言者エレミヤの前にへりくだらなかった。

 当然、エレミヤからの神のお答えは、突き放したものでした。

 イスラエルの神、主は、こう仰せられる。『見よ。あなたがたは、城壁の外からあなたがたを囲んでいるバビロンの王とカルデヤ人とに向かって戦っているが、わたしは、あなたがたの手にしている武具を取り返して、それをこの町の中に集め、(4節)
 わたし自身が、伸ばした手と強い腕と、怒りと、憤りと、激怒とをもって、あなたがたと戦い、(5節)
 この町に住むものは、人間も獣も打ち、彼らはひどい疫病で死ぬ。(6節)

 彼らは敵の剣に倒れ、倒れなかった者は、疫病で死ぬと宣告されるのです。

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 そのあとで、――主の御告げ――わたしはユダの王ゼデキヤと、その家来と、その民と、この町で、疫病や剣やききんからのがれて生き残った者たちとを、バビロンの王ネブカデレザルの手、敵の手、いのちをねらう者たちの手に渡す。彼は彼らを剣の刃で打ち、彼らを惜しまず、容赦せず、あわれまない。』」(17節)
 「あなたは、この民に言え。主はこう仰せられる。『見よ。わたしはあなたがたの前に、いのちの道と死の道を置く。(8節)
 この町にとどまる者は、剣とききんと疫病によって死ぬが、出て、あなたがたを囲んでいるカルデヤ人にくだる者は、生きて、そのいのちは彼の分捕り物となる。(9節)
 なぜならわたしは、幸いのためにではなく、わざわいのためにこの町から顔をそむけるからである。――主の御告げ――この町は、バビロンの王の手に渡され、彼はこれを火で焼くであろう。』」(10節)

 これは、神が、エルサレムを勝たせて下さるという答えではありません。それどころか、主がバビロンに味方して、エルサレムを打たれるのです。降伏する者は生きのびるというのです。いわば、降伏勧告です。

 次のような主のことばを、彼らはどのような気持ちで聞いたでしょう。

  ユダの王家のために。――
  「主のことばを聞け。(11節)
  ダビデの家よ。主はこう仰せられる。
  朝ごとに、正しいさばきを行ない、
  かすめられている者を、
  しいたげる者の手から救い出せ。
  さもないと、あなたがたの悪行のために、
  わたしの憤りが火のように燃えて焼き尽くし、
  消す者はいない。」(12節)

  「ああ、この谷に住む者、平地の岩よ。
  あなたに言う。――主の御告げ――
  あなたがたは、
  『だれが、私たちのところに下って来よう。
  だれが、私たちの住まいにはいれよう。』と
  言っている。(13節)
  わたしはあなたがたを、
  その行ないの実にしたがって罰する。
  ――主の御告げ――
  また、わたしは、その林に火をつける。
  火はその周辺をことごとく焼き尽くす。」(14節)









posted by さとうまさこ at 10:39| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする