2016年08月31日

エレミヤ書80 この国は全部、廃墟となって荒れ果て、{エレミヤ書25章1節〜12節)



 ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの第四年、すなわち、バビロンの王ネブカデレザルの元年に、ユダの民全体についてエレミヤにあったみことば。(エレミヤ書25章1節)
 これを預言者エレミヤは、ユダの民全体とエルサレムの全住民に語って言った。(2節)

 ここで、少しまた歴史を振り返ります。エレミヤはヨシヤ王の治世の第13年に、召命を受けました。(エレミヤ書1章2節) 一方ヨシヤは8歳のとき、父アモンのあとを受けて、即位しています。(U列王記22章1節)
 つまり、エレミヤが召命を受けたとき、ヨシヤは21歳と言うことになります。ヨシヤは31年間王位にありましたから、死んだときは39歳。そのあとを継いだのがヨシヤの子エホアハズでした。しかし、エホアハズはエジプト王パロによって3か月間で廃され、同じくヨシヤの子エホヤキムを王としたのです。

 この章の1節にあるエレミヤの預言は、そのエホヤキムが即位して4年目だというのです。

 アモンの子、ユダの王ヨシヤの第十三年から今日まで、この二十三年間、私に主のことばがあり、私はあなたがたに絶えず、しきりに語りかけたのに、あなたがたは聞かなかった。(3節)

 エレミヤは多分20歳前に召命を受けましたから、この頃まだ、40歳そこそこかもしれません。そうであっても23年間も預言者でありつづけたわけです。まさに「脂ののった」働き盛りです。しかし、それまで、預言者としての「やりがい」があったのではなく、民が聞かなかったので、達成感からほど遠い気持ちを抱き続けてきたことでしょう。

 また、主はあなたがたに、主のしもべである預言者たちを早くからたびたび送ったのに、あなたがたは聞かず、聞こうと耳を傾けることもなかった。(4節)

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 主は仰せられた。「さあ、おのおの、悪の道から、あなたがたの悪い行ないから立ち返り、主があなたがたと先祖たちに与えた土地で、いつまでも、とこしえに住め。(5節)
 ほかの神々に従い、それに仕え、それを拝んではならない。あなたがたが手で造った物によって、わたしの怒りを引き起こしてはならない。そうでないと、わたしもあなたがたにわざわいを与える。(6節)
 それでも、あなたがたはわたしに聞き従わなかった。――主の御告げ――それで、あなたがたは手で造った物でわたしの怒りを引き起こし、身にわざわいを招いた。」(7節)
 それゆえ、万軍の主はこう仰せられる。「あなたがたがわたしのことばに聞き従わなかったために、(8節)
 見よ、わたしは北のすべての種族を呼び寄せる。――主の御告げ――すなわち、わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この国と、その住民と、その回りのすべての国々とを攻めさせ、これを聖絶して、恐怖とし、あざけりとし、永遠の廃墟とする。(9節)

 これこそ、タイムリーな預言です。エホヤキム即位4年目にネブカデネザルがバビロンの王になっているからです。バビロン捕囚は、このネブカデネザル王の時に起りました。
 これがどれほど過酷な出来事だったかは、聖書の記述だけでも容易に想像がつきます。(U列王記24章25章)、王から王の側近、官僚、あらゆる技術者、庶民、奴隷まで、国の主力である人材がごっそりと抜き取られ他国に連れ去られるのです。国の中心であった神殿も徹底的に破壊されます。一時的な飢饉や疫病、敗戦などの災禍とは比べ物になりません。

 わたしは彼らの楽しみの声と喜びの声、花婿の声と花嫁の声、ひき臼の音と、ともし火の光を消し去る。(10節)
 この国は全部、廃墟となって荒れ果て、これらの国々はバビロンの王に七十年仕える。(11節)

 こうして、ユダの人びととその国々は、バビロンの王に仕えることになるのです。
ただ、それでも、この預言には、希望も示されているのです。それは、捕囚の期限が70年だと告げられていることです。

 七十年の終わりに、わたしはバビロンの王とその民、――主の御告げ――またカルデヤ人の地を、彼らの咎のゆえに罰し、これを永遠に荒れ果てた地とする。(12節)







posted by さとうまさこ at 10:21| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする