2016年09月15日

エレミヤ書95 「ラケルがその子らのために泣いている」(エレミヤ書31章15節〜20節)



  主はこう仰せられる。
  「聞け。ラマで聞こえる。
  苦しみの嘆きと泣き声が。
  ラケルがその子らのために泣いている。
  慰められることを拒んで。
  子らがいなくなったので、
  その子らのために泣いている。」(エレミヤ書30章15節)

 ラケルは、ヤコブの四人の妻の一人です。聖書にあるように、ヤコブは兄エサウと父イサクを裏切って家から逃げ、叔父ラバンの家にやってきたのです。ヤコブは妹娘ラケルに恋をしました。ラケルが美しかったからです。(創世記29章17節)

 ラケルのために七年間、ただ働きをしたのち、ラケルと結婚式を上げたのですが翌朝になってみると、それはレアでした。ヤコブはもう七年をラケルのために働くと約束し、結局二人の妻を娶ったのです。しかし、彼は生涯、レアよりラケルを愛していました。残念ながら、レアが次々と子供を産むのに対し、ラケルは「不妊の女」でした。レアに嫉妬したラケルは、自分の奴隷女をヤコブに差し出して、子供をもうけたのです。

 ラケルに彼女自身の子どもが与えられたのは、レアが六人の息子を産み、レアとラケルの女奴隷がそれぞれ二人ずつヤコブの息子を産んだ後でした。

 神はラケルを覚えておられた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。
 彼女はみごもって男の子を産んだ。そして「神は私の汚名を取り去ってくださった」と言って、
 その子をヨセフと名づけ、「主がもうひとりの子を私に加えて下さるように」と言った。 
                         (創世記30章22節〜24節)

 待ちに待ったラケルの子ヨセフ、その二人の子どもがエフライムとマナセでした。彼らは、のちにイスラエルの二つに部族になり、北王国の主要メンバーとなりました。

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 ラケルの泣き声は、エフライムを含む北イスラエル王国の惨状を悼む神の御思いを表わしているのでしょうか。

  主はこう仰せられる。
  「あなたの泣く声をとどめ、
  目の涙をとどめよ。
  あなたの労苦には報いがあるからだ。
  ――主の御告げ――
  彼らは敵の国から帰って来る。(16節)
  あなたの将来には望みがある。
  ――主の御告げ――
  あなたの子らは自分の国に帰って来る。(17節)

 ここでの「あなた」は、ラケルを指しているのは明らかです。

  わたしは、エフライムが嘆いているのを
  確かに聞いた。
  『あなたが私を懲らしめられたので、
  くびきに慣れない子牛のように、
  私は懲らしめを受けました。
  私を帰らせてください。
  そうすれば、帰ります。
  主よ。あなたは私の神だからです。(18節)
  私は、そむいたあとで、悔い、
  悟って後、ももを打ちました。
  私は恥を見、はずかしめを受けました。
  私の若いころのそしりを
  負っているからです。』と。

 北王国は、偶像礼拝にまみれたひどい行状の王ばかりが出て来ました。
 預言者アヒヤを通じて、神が北の10部族をヤロブアムにお与えになったのに、彼らは神の期待にお答えできる国を立てることができませんでした。
それでも、アッシリヤに連れ去られ、さんざん辱めを受けるなかで、主に立ち返った者たちがいたのです。

  エフライムは、わたしの大事な子なのだろうか。
  それとも、喜びの子なのだろうか。
  わたしは彼のことを語るたびに、
  いつも必ず彼のことを思い出す。
  それゆえ、わたしのはらわたは
  彼のためにわななき、
  わたしは彼をあわれまずにはいられない。
  ――主の御告げ――(20節)









posted by さとうまさこ at 09:56| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする