2016年09月23日

エレミヤ書103 主のご命令――奴隷の解放(エレミヤ書34章1節〜10節)




 バビロンの王ネブカデレザルと、その全軍勢、および彼の支配下にある地のすべての王国とすべての国々の民が、エルサレムとそのすべての町々を攻めていたとき、主からエレミヤにあったみことばは、こうである。(エレミヤ書34章1節)
 「イスラエルの神、主は、こう仰せられる。行って、ユダの王ゼデキヤに告げて言え。主はこう仰せられる。『見よ。わたしはこの町をバビロンの王の手に渡す。彼はこれを火で焼こう。(2節)
 あなたはその手からのがれることができない。あなたはかならず捕えられて、彼の手に渡されるからだ。あなたの目はバビロンの王の目を見、彼の口はあなたの口と語り、あなたはバビロンへ行く。』(3節)
 ユダの王ゼデキヤ。ただ、主のことばを聞きなさい。主はあなたについてこう仰せられる。『あなたは剣で死ぬことはない。(4節)
 あなたは安らからに死んで、人々は、あなたの先祖たち、あなたの先にいた王たちのために香をたいたように、あなたのためにも香をたき、ああ主君よと言ってあなたをいたむ。このことを語るのはわたしだ。』――主の御告げ――」(5節)
 そこで預言者エレミヤは、これらすべてのことばを、エルサレムでユダの王ゼデキヤに語った。(6節)
 そのとき、バビロンの王の軍勢は、エルサレムとユダの残されたすべての町、ラキシュとアゼカを攻めていた。これらがユダの町々で城壁のある町として残っていたからである。(7節)

 ゼデキヤはもともと、バビロンによって立てられた王でした。エホヤキン王が多くの高官や民とともに、バビロンに捕囚となったあと、エホヤキンのおじエコヌヤが、ゼデキヤと名を変えて王位に就いたのです。彼は、いわばバビロンの傀儡(かいらい)でした。
 そのゼデキヤは、なかなかバビロンに服従することができなかったのです。理由はエジプトへの気遣いでした。

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 ヨシヤがエジプト王パロによって殺された後、彼の子エホアハズが即位しましたが、再び、パロ・ネコに攻められて廃位になり、エジプトに連れ去られて死にました。
 エジプトは、エホアハズのあとにエホアハズの兄弟エホヤキムを立てました。このとき、バビロン王ネブカデネザルが攻め上ってきました。エホヤキムは三年間バビロンに服従しましたが、その後反逆しました。彼はエジプトに立てられた王でしたから、反逆の機会を待っていたのでしょう。
 エホヤキムが死んだ後、その子エホヤキンが即位したのですが、すぐにネブカデネザルに攻められ、わずか三カ月でバビロンの捕虜になります。そのころ、エジプトはエジプト王に属していた領土をバビロンに占領されていたからです。(U列王記24章7節)

 このいきさつからもわかる通り、エルサレムを取り巻く政治情勢はバビロン色が強かったのです。しかし、ユダ王国の政権内には、エジプト側に立つ人のまだまだ多かったと思われます。
 
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 ゼデキヤ王がエルサレムにいるすべての民と契約を結んで、彼らに奴隷の解放を宣言して後、主からエレミヤにあったみことば。(8節)
 ――それは各自が、ヘブル人である自分の奴隷や女奴隷を自由の身にし、同胞のユダヤ人を奴隷にしないという契約であった。(9節)
 契約に加入したすべての首長、すべての民は、それぞれ、自分の奴隷や女奴隷を自由の身にして、二度と彼らを奴隷にしないことに同意し、同意してから彼らを去らせた。(10節)

 国難に見舞われているゼデキヤは、思い切った政策を行ないます。
 へブル人奴隷の解放です。これは、主からエレミヤにあったみことばに従ったのです。
 多くの首長や民が、奴隷解放の契約に同意し、じっさいに奴隷を去らせたのです。しかし、民は、ここでも、主のことばに従い通すことができませんでした。

 しかし、彼らは、そのあとで心を翻した。そして、いったん自由の身にした奴隷や女奴隷を連れ戻して、彼らを奴隷や女奴隷として使役した。(11節)
 そこで、主からエレミヤに次のような主のことばがあった。(12節)








posted by さとうまさこ at 11:30| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする