2016年09月27日

エレミヤ書106 エレミヤの書記バルク(エレミヤ書36章1節〜13節)




 ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの第四年に、主からエレミヤに次のようなみことばがあった。(エレミヤ書36章1節)
 「あなたは巻き物を取り、わたしがあなたに語った日、すなわちヨシヤの時代から今日まで、わたしがイスラエルとユダとすべての国々について、あなたに語ったことばをみな、それに書きしるせ。(2節)
 ユダの家は、わたしが彼らに下そうと思っているすべてのわざわいを聞いて、それぞれ悪の道から立ち返るかもしれない。そうすれば、わたしも、彼らの咎と罪とを赦すことができる。」(3節)
 それでエレミヤは、ネリヤの子バルクを呼んだ。バルクはエレミヤの口述に従って、彼に語られた主のことばを、ことごとく巻き物に書きしるした。(4節)

 預言者という立場は、祭司に対置されています。旧約聖書においては、神のことばを取り次ぐ二つの専門職です。
 祭司は、シナイ契約とともに神聖政治国家の機能を担うために制定されています。レビ族のアロンの家系と定められ、国が定めた権威があり、俸給もありました。
 預言者は神が必要とされるとき、神が御心にかなう人を召されるのです。家柄、年齢もさまざま、預言する内容もさまざまです。女性も召されています。神様が彼(彼女)に語られるのです。それも祭司が祭壇の前で行なうような決まった手続きを踏むわけではありません。預言者は、祭司以上に権威と力を発揮することがあって、神の救いの歴史の中では、祭司よりはるかに歴史を動かしていることが、聖書を読むと、わかります。モーセ、サムエル、エリヤ、エリシャ、イザヤなどの「大きな預言者」だけではなく、社会的には無名に見える人でも、聖書に記されている人は、みんな意味のある働きをしているのです。(U列王記13章1節〜34節)
 反対に、預言者であると自称して、有名になったり、活躍したりする者も多かったようで、とりわけ、末期王国時代は、そのような偽預言者が、エレミヤを苦しめました。
 エレミヤは、バビロンの侵略を恐れるエルサレムの宮殿で、「国の滅亡」を預言し、偽預言者は、「安心を与える預言」をするのです。世論も、王もエレミヤを嫌ったのです。

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 36章は、ふたたびエホアキムの時代に戻っていますが、その時、エレミヤは王によって幽閉されていました。そこで、エレミヤは書記バルクに預言を書き記させ、主の宮に行って、読むように命じました。

 そしてエレミヤは、バルクに命じて言った。「私は閉じ込められていて、主の宮に行けない。(5節)
 だから、あなたが行って、主の宮で、断食の日に、あなたが私の口述によって巻き物に書きしるした主のことばを、民の耳に読み聞かせ、また町々から来るユダ全体の耳にもそれを読み聞かせよ。(6節)
 そうすれば、彼らは主の前に祈願をささげ、それぞれ悪の道から立ち返るかもしれない。主がこの民に語られた怒りと憤りは大きいからである。」(7節)
 そこでネリヤの子バルクは、すべて預言者エレミヤが命じたとおりに、主の宮で主のことばの巻き物を読んだ。(8節)
 ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの第五年、第九の月、エルサレムのすべての民と、ユダの町々からエルサレムに来ているすべての民に、主の前での断食が布告された。(9節)
 そのとき、バルクは、主の宮の、書記シャファンの子ゲマルヤの部屋で、――その部屋は主の宮の新しい門の入口にある上の庭にあった。――すべての民に聞こえるように、その書物からエレミヤのことばを読んだ。(10節)


 エレミヤの預言者としての生涯は苦難続きでしたが、彼の力は認められていたのでしょう。有能な書記がエレミヤの預言活動を支えました。書記バルクの父セラヤは、エレミヤ書51章59節に登場するゼデキヤ王の高官だと推測されます。そうだとすれば、バルクは名門の出身の貴族だったことになります。

 シャファンの子ゲマルヤの子ミカヤは、その書物にあるすべての主のことばを聞き、(11節)
 王宮の、書記の部屋に下ったが、ちょうど、そこには、すべての首長たちがすわっていた。すなわち書記エリシャマ、シェマヤの子デラヤ、アクボルの子エルナタン、シャファンの子ゲマルヤ、ハナヌヤの子ゼデキヤ、およびすべての首長たちである。(12節)
 ミカヤは、バルクがあの巻き物を民に読んで聞かせたときに聞いたすべてのことばを彼らに告げた。(13節)







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posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする