2016年10月02日

エレミヤ書111 ゆれ動くゼデキヤ2(エレミヤ書37章11節〜16節)



 カルデヤの軍勢がパロの軍勢の来るのを聞いてエルサレムから退却したとき、(エレミヤ書37章11節)
エレミヤは、ベニヤミンの地に行き、民の間で割り当ての地を決めるためにエルサレムから出て行った。(12節)


 エレミヤがベニヤミンの地に行ったのは、エルサレムを囲んでいたカルデヤ(バビロン)の軍勢が包囲を解いて退却したからでした。その理由は、エジプトのパロの軍勢が上ってきたからでした。戦にはいろんなアヤがあるでしょうから、この撤退は、バビロンがエジプトに怖気づいて逃げたわけではないでしょう。無意味な血を流したくなかっただけかもしれません。デテールについては、二千五百年も昔の戦の内情を調べ直すのは大変です。あるいは、そのような専門書があるかもしれませんが、さとうは手に入れることができません。

 ただ、このあとの話から推測すると、エジプト軍が出て来たのは、ユダの要請があったためと思われます。この時の王ゼデキヤは、バビロンが立てたバビロンの傀儡なのですから、どうして、エジプトにも内通するのか不思議です。それだけ、ユダの中が一枚岩ではなかったということでしょう。あるいは、ヨシヤ王の直系のエホヤキンは十八歳で王位に就き、わずか三カ月でバビロンに連れ去られるのです。彼のおじのゼデキヤには最初から王としての人望や政治力がなかったとも考えれれます。

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 ともあれ、ユダの人々はこのような短い「平和の期間」にエルサレムを出て、領地に戻って必要な仕事をしていたようです。
 エレミヤも、この時に自分の領地に戻ろうとするのです。ところが、これが、咎めを受けます。
 かねてから、バビロンの投降するようにと預言しているエレミヤを、悪く思うエジプト派の者たちにスパイの疑いをかけられるのです。エルサレムに連れ戻されて、牢に入れられます。

 彼がベニヤミンの門に来たとき、そこにハナヌヤの子シェレムヤの子のイルイヤと言う名の当直の者がいて、「あなたはカルデヤ人のところへ落ちのびるのか。」と言って、預言者エレミヤを捕えた。(13節)
 エレミヤは、「違う。私はカルデヤ人のところに落ちのびるのではない。」と言ったが、イルイヤは聞かず、エレミヤを捕えて、首長たちのところに連れて行った。(14節)
 首長たちはエレミヤに向かって激しく怒り、彼を打ちたたき、書記ヨナタンの家にある牢屋に入れた。そこを獄屋にしていたからである。(15節)
 エレミヤは丸天井の地下牢に入れられ、長い間そこにいた。(16節)

 丸天井の地下牢と、もともとは飲料水を貯めるために掘られた穴(新実用聖書注解・いのちのことば社)だそうで、当然ながら体は水につかっていたかもしれません。ひどく劣悪なところへ、投げ込まれていたということになります。エレミヤが、いかにエルサレムの人々の反感を買っていたかがわかるところです。(同注解書)

 悲惨な状態のエレミヤをあわれに思ったのか、あるいは、国の進路についての迷いが大きかったのか、ゼデキヤは、そのようなエレミヤを召し出し、「主からのことば」を聞きだそうとするのです。
 








posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする