2016年10月07日

エレミヤ書116 「あなたのいのちはあなたの分捕り物」(エレミヤ書39章10節〜18節)




 しかし侍従長ネブザルアダンは、何も持たない貧民の一部をユダの地に残し、その日、彼らにぶどう畑と畑を与えた。(エレミヤ書39勝10節)
 バビロンの王ネブカデレザルは、エレミヤについて、侍従長ネブザルアダンに次のように命じた。(11節)
 「彼を連れ出し、目をかけてやれ。何も悪いことをするな。ただ、彼があなたに語るとおりに、彼にせよ。」(12節)
 こうして、侍従長ネブザルアダンと、ラブ・サリスのネブシャズ・バンと、ラブ・マグのネルガル・サル・エツェルと、バビロンの王のすべての高官たちは、(13節)
 人を遣わして、エレミヤを、監視の庭から連れ出し、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤに渡して、その家に連れて行かせた。こうして彼は民の間に住んだ。(14節)

 エレミヤにも日の目を見るときがやってきました。ネブカデレザルの軍に包囲されていたエルサレムが陥落したのです。
 王ゼデキヤは、家族や側近とともに城外へ出て、エリコの野に逃亡しますが、バビロン軍に追いつかれて捕えられてしまいます。その後、ハマテの地リブラにいたネブカデレザルのもとに連れて行かれます。王子たちはゼデキヤの目の前で虐殺され、ゼデキヤ自身は目をくりぬかれてバビロンにつれて行かれます。神の預言に従えなかった優柔不断の王の末路です。

 エレミヤは、エルサレムの民に「バビロンに降伏するよう」預言をしていましたから、バビロンからは、好意的に見られていました。そこで、エルサレムが陥落した後、バビロンの王は、部下に「エレミヤに危害を加えないように指示し、のちにユダの総督になるゲダルヤのうちに匿った。」のです。(新実用聖書注解・いのちのことば社p1059)

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 バビロンから安全と命が保障されたエレミヤは、かつて、自分を助けてくれた宦官エベデ・メレクについて、預言をします。

 エレミヤが監視の庭に閉じ込められているとき、エレミヤに次のような主のことばがあった。(15節)
「行って、クシュ人エベデ・メレクに話して言え。『イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。見よ。 わたしはこの町にわたしのことばを実現する。幸いのためではなく、わざわいのためだ。それらは、その日、あなたの前で起こる。(16節)
 しかしその日、わたしはあなたを救い出す。――主の御告げ――あなたはあなたが恐れている者たちの手に渡されることはない。

 エベデ・メレクは宦官ですが、王とともにエルサレムから脱出しなかったのでしょう。とはいえ、エルサレムに残っていた者たちはみな、バビロンの報復を恐れていたと思われます。
 そのとき、神はエレミヤを通して、エベデ・メレクにも、命の保障をされるのです。彼がかつて、エレミヤを助けたのは、「神のことば」を信じていたからです。神に信頼する者を神は救われるのです。

 わたしは必ずあなたを助け出す。あなたは剣に倒れず、あなたのいのちはあなたの分捕り物としてあなたのものになる。それは、あなたがわたしに信頼したからだ。――主の御告げ――』」(18節)

 「あなたのいのちはあなたの分捕り物」とは面白い表現ですね。当時の戦争では、敗者のいのちは、勝者のものでした。生かすも殺すも勝者の胸三寸だったのです。
 ところが、エベデ・メレクのいのちは「あなたの物」と神様が保障されるのです。何者によっても、彼のいのちが奪われないとの意味です。悲惨な話が続くエレミヤ書の「ホッとする」話です。







posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする