2016年10月14日

エレミヤ書123 エジプトに強制連行されたエレミヤ(エレミヤ書43章4章〜13節)


 
 カレアハの子ヨハナンと、すべての将校と、すべての民は、「ユダの国にとどまれ。」という主の御声に聞き従わなかった。(エレミヤ書43章4節)
 そして、カレアハの子ヨハナンと、すべての将校は、散らされていた国々からユダの国に住むために帰っていたユダの残りの者すべてを、(5節)
 男も女も子どもも、王の娘も、それに、侍従長ネブザルアダンが、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤに託したすべての者、預言者エレミヤと、ネリヤの子バルクをも連れて、(6節)
エジプトの国に行った。彼らは主の御声に聞き従わなかったのである。こうして、彼らはタフパヌヘスまで来た。(7節)

 エレミヤの預言を、偽りだと難癖をつけたヨハナンたちは、主の御声に従わず、エジプトに下って行きました。エルサレムから、エジプトのタフパヌヘスまでは、地図で見ても三百キロ足らずです。道路事情などが今とは比べ物にならないとしても、二・三週間もあればたどり着く距離です。歴史的に見てもエジプトとの交易や交流は、バビロンよりはるかに多くて親近感もあったのかもしれません。
 人間的に見れば、親せきや友人知人のいる「慣れ親しんだ」国かもしれなかったのです。
 しかし、だからこそ、神が、ユダの人々を試しておられると言えないでしょうか。

 大きな恐怖や不安に直面している時、先が読めない時、人間はつい、「確実にわかっている」情報に頼ります。新興国バビロンよりは、古くから付き合いのあるエジプトの方がまだしも事情が分かっていると思うのです。
 また、彼等は、多くの仲間――ユダの残りの者すべてを、男も女も子どもも、王の娘も、それに、侍従長ネブザルアダンが、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤに託したすべての者、預言者エレミヤと、ネリヤの子バルクをも連れて、行くのです。

 また、確信を持てない人に限って、仲間を集めます。大勢でいると安心だと思うのは人間の本能です。神のことばを聞く気もないのに、エレミヤやバルクまで連れて行くのです。ふたりは、まさに「強制連行」されたのでしょう。
 
★★★★★

 タフパヌヘスで、エレミヤに次のような主のことばがあった。(8節)
 「あなたは手に大きな石を取り、それらを、ユダヤ人たちの目の前で、タフパヌヘスにあるパロの宮殿の入口にある敷石のしっくいの中に隠して、(9節)

 エジプトの玄関口にあるタフパヌエスは、要塞都市でした。りっぱな宮殿もあったのでしょう。
 ここでも、神はエレミヤに、預言を形で現わすようにと指示されます。宮殿の入口の敷石の中に、大きな石を隠し、それから預言をするよう命じられるのです。

 彼らに言え。イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。見よ。わたしは人を送り、わたしのしもべバビロンの王ネブカデレザルを連れて来て、彼の王座を、わたしが隠したこれらの石の上に据える。彼はその石の上に本営を張ろう。(10節)

 恐るべき預言です。神はバビロンの王ネブカデレザルをそこまで連れて来て、ネブカデレザルの王座をその石の上に据えさせるのです。エジプトがバビロンに侵略されて、打たれるのです。そうなったら、エジプトに逃げてきたユダの者たちも無事であるはずがありません。死ぬか捕囚になるか、戦乱の中で剣でころされるのです。

 彼は来てエジプトの国を打ち、死に定められた者を死に渡し、とりこに定められた者をとりこにし、剣に定められた者を剣に渡す。(11節)

 ユダの人々が頼りにしたエジプトの王や民の礼拝対象であるエジプトの神々は、バビロンの手によって焼打ちにされ、つぶされるのです。
 ヨハナンたちは、バビロンより頼りになると当てにしたエジプトは、バビロンによって崩壊するのです。
 力ある預言者エレミヤは、彼等の耳に痛い預言で、ヨハナンたちを打ちのめしたに違いありません。

 彼はエジプトの神々の宮に火をつけて、それらを焼き、彼らをとりこにする。彼は牧者が自分の着物のしらみをつぶすようにエジプトの国をつぶして、ここから無事に去って行こう。(12節)
 彼はエジプトの国にある太陽の宮の柱を砕き、エジプトの神々の宮を火で焼こう。」(13節)








posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする