2016年10月15日

エレミヤ書124 預言者エレミヤの困難(エレミヤ書44章1章〜14節)



 預言者エレミヤは、ユダ王国滅亡という激動の時代に生まれ、召命を受けました。激動の時代だから、神は力ある預言者を召されたのです。預言者は神のことばを取り次ぐので、民に嫌われることは想定内です。人間にとって、神の御心を生きることは難しいからです。人間は、本来自己中心なのです。何といっても「肉の力」は、絶大で、人間は自分の安全が脅かされるとなると、自己防衛のために「盲目」になります。

 平和な時には、戦争反対の声も通りますが、ひとたび戦禍の中の入ってしまうと、戦いを止める力は働きません。太平洋戦争のとき、アメリカの世論は必ずしも参戦に乗り気ではなかったと言われます。ところが、日本のハワイ奇襲のあと、がぜん、アメリカ国民の戦意が上がるのです。

 生きるか死ぬかの飢饉や逃避行の中では、命が守れそうなら、隣の物の食物をもかすめるかもしれないのが、人間です。

 エルサレムの陥落のあと、ユダの残りの者はエジプト行を選びました。エレミヤが止めるのも聞かず、新バビロンだと思われていたエレミヤがバビロンに情報を流さないように、バビロンに強制連行するのです。

 エジプトについたとき、神はエレミヤにことばをさずけられました。神はバビロンをエジプトに送り、エジプトの神々の宮を火で焼くと仰せなのです。

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 エジプトの国に住むすべてのユダヤ人、すなわちミグドル、タフパヌヘス、ノフ、およびパテロス地方に住む者たちについて、エレミヤにあったみことばは、次のとおりである。(エレミヤ書44章1節)

 これはエジプト北部の町だけでなく、南部の町(ナイル川上流域)に住んでいるユダヤ人へも、語られています。

 「イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。『あなたがたは、わたしがエルサレムとユダのすべての町に下したあのすべてのわざわいを見た。見よ。それらはきょう、廃墟となって、そこに住む者もない。(2節)
 それは、彼らが悪を行なってわたしの怒りを引き起こし、彼ら自身も、あなたがたも先祖も知らなかったほかの神々のところに行き、香をたいて仕えたためだ。(3節)
 それでわたしはあなたがたに、わたしのしもべであるすべての預言者たちを早くからたびたび送り、どうか、わたしの憎むこの忌みきらうべきことを行なわないように、と言ったのに、(4節)
 彼らは聞かず、耳も傾けず、ほかの神々に香をたいて、その悪から立ち返らなかった。(5節)
 それで、わたしの憤りと怒りが、ユダの町々とエルサレムのちまたに注がれて燃え上がり、それらは今日のように廃墟となり荒れ果ててしまった。』(6節)
 それで今、イスラエルの神、万軍の神、主は、こう仰せられる。『あなたがたは自分自身に大きなわざわいを招こうとしているのか。なぜユダの中から男も女も、幼子も乳飲み子も断ち、残りの者を生かしておかないようにするのか。(7節)

 イスラエルの神は、ユダヤ人たちに、エルサレムで起こったことを思い出させ、(エジプトの)神々へ香をたいて仕えるなと、命じます。

 なぜ、あなたがたの手のわざによってわたしの怒りを引き起こし、寄留しに来たエジプトの国でも、ほかの神々に香をたき、あなたがた自身を断ち滅ぼし、地のすべての国の中で、ののしりとなり、そしりとなろうとするのか。(8節)
 あなたがたは、ユダの国とエルサレムのちまたで行なったあなたがたの先祖の悪、ユダの王たちの悪、王妃たちの悪、あなたがたの悪、妻たちの悪を忘れたのか(9節)。
 彼らは今日まで心砕かれず、恐れず、わたしがあなたがたとあなたがたの先祖の前に与えたわたしの律法と定めに歩まなかった。』(10節)
 それゆえ、イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。『見よ。わたしは、わたしの顔をあなたがたからそむけて、わざわいを下し、ユダのすべての民を断ち滅ぼそう。(11節)

 これ以上はない激しい言葉で、「滅ぼす」と仰せになっています。

 わたしは、寄留しにエジプトの国へ行こうと決心したユダの残りの者を取り除く。彼らはみな、エジプトの国で、剣とききんに倒れて滅びる。身分の低い者も高い者もみな、剣とききんで死に、のろい、恐怖、ののしり、そしりとなる。(12節)
 わたしは、エルサレムを罰したと同じように、エジプトの国に住んでいる者たちを、剣とききんと疫病で罰する。(13節)
 エジプトの国に来てそこに寄留しているユダの残りの者のうち、のがれて生き残る者、帰って行って住みたいと願っているユダの地へ帰れる者はいない。ただのがれる者だけが帰れよう。』」(14節)

 これら激しい怒りのことばを取り次がなければならないエレミヤも大変だったことでしょう。召されるとき神がエレミヤに「御手を伸ばして、エレミヤの口に触れ仰せられた」言葉を思い出します。

  「今、わたしのことばをあなたの口に授けた。
  見よ。わたしは、きょう、
  あなたを諸国の民と王国の上に任命し、
  あるいは引き抜き、あるいは引き倒し、
  あるいは滅ぼし、あるいはこわし、
  あるいは建て、また植えさせる。」(エレミヤ書1章9節10節)








posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする