2016年10月29日

エレミヤ書138 アモンへの審判2(エレミヤ49章1節〜6節)



 イスラエルとアモンは歴史的に見て、さまざまな面で関係があります。たんに先祖が親戚であるだけでなく、地理的にも死海とヨルダン川の東岸にあったのです。イスラエルがカナンに定着した後は、その地はガド族ルベン族の相続地となり、アモンはさらに東の地域へと後退しました。けれども、士師記の時代からネヘミヤの時代まで、アモンがつねにイスラエルを悩ませる相手であったのは事実です。
 士師記の時代の悲劇的な事件のひとつにエフタの物語(士師記11章)がありますが、その時の戦いの相手はアモン人でした。
 サウルが王としてデビューをかざった戦いは、アモン人の王はナハシュが相手で下でした。(Tサムエル記11章)
 ダビデもナハシュの子ハモンと戦っています。(Uサムエル記10章)
 ソロモンは、アモン人の妻ナアマをめとりました。その子供が、レハブアムでした。

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  アモン人について。主はこう仰せられる。
  「イスラエルには子がないのか。
  世継ぎがないのか。
  なぜ、彼らの王がガドを所有し、
  その民が町々に住んだのか。(エレミヤ書49章1節)

 これは、アッシリヤ帝国が滅亡した後、アモン人がすでに滅亡していた北王国のガドを占領した出来事を指しています。国としては解体してしまった北王国でしたが、イスラエルの神が立てられたイスラエルの地であることには変わりがありません。主は、アモン人に怒りを発せられたのです。

  それゆえ、見よ、その日が来る。
  ――主の御告げ――
  その日、わたしは、アモン人のラバに
  戦いの雄たけびを聞かせる。
  そこは荒れ果てた廃墟となり、
  その娘たちは火で焼かれる。
  イスラエルがその跡を継ぐ。」と
  主は仰せられる。(2節)

 ラバはアモンの都でした。

  「ヘシュボンよ。泣きわめけ。
  アイが荒らされたから。
  ラバの娘たちよ。叫べ。荒布をまとえ。
  嘆いて囲い場の中を走り回れ。
  彼らの王が、その祭司や首長たちとともに、
  捕囚として連れて行かれるからだ。(3節)

 ヘシュボンはガドの南端ルベンとの国境の町です。アイは、カナン進攻の時、イスラエルがエリコに次いで占領した町のことではないようです。(新聖書辞典) いずれにしてもガドの領土の近くにあったのでしょう。

  裏切り娘よ。
  あなたの谷には水が流れているからといって、
  なぜ、その多くの谷を誇るのか。
  あなたは自分の財宝に拠り頼んで、言う。
  『だれが、私のところに来よう。』(4節)

 アモンの地は谷が多く、水が豊かで、裕福だったようです。富があれば当然誇ります。
 ユダ王国末期には、バビロンに加担してユダを攻撃してきました。(U列王記24章2節)

  見よ。わたしは四方からあなたに
  恐怖をもたらす。――万軍の神、主の御告げ――
  あなたがたはみな、散らされて、
  逃げる者を集める者もいない。(5節)
  そうして後、
  わたしはアモン人の繁栄を元どおりにする。
  ――主の御告げ――」(6節)

 偶像礼拝をし、ミルコムやモレクを拝んで幼児犠牲を行ない、財宝により頼んでいる国アモンは罰せられるのです。けれども、これもモアブ同様、いずれ繁栄を元どおりにすると約束されています。







posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする