2016年10月30日

エレミヤ書139 エドムへの審判1(エレミヤ49章7節〜11節)



 アモンに続いては、エドムへの審判です。
 エドムは、アブラハムの孫ヤコブの双子の兄弟エサウが起した国です。エサウの方が先に生まれたので、兄ということになっていました。けれども、母親リベカと結託したヤコブが、父イサクとエサウを欺いて家督を奪ってしまうのです。
 エサウは「ヤコブを殺してやる」と怒ったのですが、けっきょくセイルの山に住みつき族長となりました。(創世記33章)ヤコブと再会の時には、弟を赦していました。
 しかし、500年ほど後に、出エジプトを果たしたイスラエル人が、パランの荒野から死海の東を北上する時には、敵対的になっていました。
 エドムは、エドムの領土を通らせて下さいとのイスラエルの頼みを拒絶しました。(民数記20章14節〜20節)

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 エドムは、イスラエルがカナンに入るときだけ、イスラエルに敵対したのではありませんでした。イスラエルより早く王制を敷いていたエドムは、陸続きに国境を接していたこともあり、イスラエルに取っていつも脅威でした。また、アカバ湾からシリヤ・メソポタミヤに通じる通商路「王の道」があったので、関税などの収入が豊かだったようです。(新聖書辞典)

  エドムについて。万軍の主はこう仰せられた。
  「テマンには、もう知恵がないのか。
  賢い者から分別が消えうせ、
  彼らの知恵は朽ちたのか。(エレミヤ書49章7節)
  デダンの住民よ。逃げよ、のがれよ。
  深く潜め。
  わたしがエサウの災難をもたらすからだ。
  彼を罰する時だ。(8節)

 テマンはエドムとモアブの国境にあった町、デダンは、北西アラビヤにあり、商業都市として名をはせていた。(新実用聖書注解・いのちのことば社)
 テマンの住民は知恵がある事で知られていたそうです。アラビヤ近くまでエドム人が進出して、商業を営んでいたのでしょうか。
 しかし、それら隆盛な町に住む者にも「逃げよ」と、神は仰せなのです。

  ぶどうを収穫する者たちが、
  あなたのところに来るなら、
  彼らは取り残しの実を残さない。
  盗人は、夜中に来るなら、
  彼らの気のすむまで荒らす。(9節)

 これは侵略してくる者の非情さを言い表しています。イスラエルの神の律法では、ぶどう畑を収穫する時に、四隅を刈り残さなくてはいけないのです。貧しい物が刈り取りのあとにぶどう畑に入っていくらかの収穫を得るためです。けれども、バビロン軍にそのような法は通じません。

  わたしがエサウを裸にし、
  その隠し所をあらわにし、
  身を隠すこともできないようにするからだ。
  彼の子孫も兄弟も隣人も
  踏みにじられてひとりもいなくなる。(10節)

 エドムに対する神のさばきは非情です。国(エサウ)を裸にすると仰せなのです。しかも、これは、神から来るもので、神のさばきなのです。
 バビロンを使って神がエドムを破壊される目的は、ほかの国に対するさばきと同じです。
 みなが、神に立ち返るためです。神により頼みなさいと言われることは、少しのぶどう畑より、よほど頼みになることでしょう。

  あなたのみなしごたちを見捨てよ。
  わたしが彼らを生きながらえさせる。
  あなたのやもめたちは、
  わたしに拠り頼まなければならない。」(11節)








posted by さとうまさこ at 08:16| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする