2016年11月03日

エレミヤ書143 エラムに対する審判(エレミヤ49章34節〜39節)



 エラムはユーフラテス川の東にあり、王国としてBC2000年頃からの長い歴史をもちます。スサを中心として、何度か盛衰を繰り返しながらも、勢力を誇っていました。アッシリヤや新バビロニヤ、メディヤ帝国とも政略を巡らせ戦いましたが、衰退して行き、バビロンのネブカデレザルの進攻やペルシャのエラム攻撃で滅ぼされてしまいます。

 エレミヤの預言は、バビロンの攻撃を指しているという説と、ペルシャの攻略を指すという説があります。(新聖書辞典)

 ユダの王ゼデキヤの治世の初めに、エラムについて預言者エレミヤにあった主のことば。(エレミヤ書49章34節)
  万軍の主はこう仰せられる。
  「見よ。
  わたしはエラムの力の源であるその弓を砕く。(35節)
  わたしは天の四隅から、
  四方の風をエラムに来させ、
  彼らをこの四方の風で吹き散らし、
  エラムの散らされた者がはいらない国は
  ないようにする。(36節)

 エラムが盛衰を繰り返しながらも2000年も続いていた理由は、「高台」(エラム)と呼ばれる地の利の良さ、ペルシャ湾に面して国土が開けていることなどがあるのでしょう。強国の条件は、経済的に豊かであること、強い軍事力が欠かせないはずです。エラムは弓兵で知られていたようです。

  わたしは、エラムを敵の前におののかせ、
  そのいのちをねらう者たちの前におののかせ、
  彼らの上にわざわいを下し、
  わたしの燃える怒りをその上に下す。
  ――主の御告げ――
  わたしは、彼らのうしろに剣を送って、
  彼らを絶ち滅ぼす。(37節)

 しかし、どれほど伝統があり強い国でも、神が見限られるときには滅びます。

 ★★★★★

  わたしはエラムにわたしの王座を置き、
  王や首長たちをそこから滅ぼす。
  ――主の御告げ――(38節)

 たしかに、エラムの首都スサは、アケネメス朝ペルシャの都になりました、アケネメス朝を立てたキュロス大王は、この時代「主が選ばれた者」でした。キュロスは異教の王であるにもかかわらず、イスラエルの神の声に従ってバビロン捕囚を帰還させたのです。

  しかし、終わりの日になると、
  わたしはエラムの捕われ人を帰らせる。
  ――主の御告げ――」(39節)

 エラムは散らされるのですが、「終わりに日には、エラムの捕らわれ人は帰らせる」と主は言われます。
 この預言は、「キリストの救いは異邦人にまで及ぶ」新約聖書の約束を思わせます。
 そう言えば、イエス様誕生に、はるばる駆けつけた天文学者たちは、東の国からやって来た人たちでした。







posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする