2016年11月10日

Coffee Breakエレミヤ書149  真実の預言者・55年後を預言したエレミヤ(エレミヤ51章52節〜64節)



 現代の社会でも思いがけない権力の交代があります。ちょうどアメリカ大統領選挙があって、大方の予想に反してトランプ氏が新大統領に選出されました。とはいえ、トランプ氏の当選を予想していた人もいたはずです。
 日本のテレビでも、トランプの当選を予想していた評論家がかなり上機嫌で、その根拠を語っていました。それはもちろん、占いや予言の結果ではなく、彼はアメリカの政治の現状を分析し、いろいろな社会動向と併せて、トランプ候補の優位を予見していたようです。物事に対してこのように現実の情報を集めて、判断するのがいわゆる評論家やアナリストの仕事です。とくに、今の時代は情報がすぐに世界を巡るので、判断材料が多すぎるくらいで、まったく予想もつかないことが突然起きるのは、天災くらいかもしれません。

 2000年以上も昔の人々にとっては、何かを予想するのは大変困難なことだったのではないでしょうか。情報は限られていて、隣の国のことばや風習や地理や気候も、伝え聞くばかりだったでしょう。確実な情報がないのですから、占い師、予言者などの需要が多かったに違いありません。神に仕える神官、祭司などは、神から託宣を得るための仕事であったようで、ですから、偶像の国でも神官たちの地位や立場は高かったのです。彼等が時に、政治の実権を握ったりするのは、その予見能力が買われたためでしょう。

 ただし、聖書においては、預言者と占い師・予言者とは明らかに違います。
 預言者は、「神に召された者」で、預言は「神が彼の唇に授けたことば」なのです。
 
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 「それゆえ、見よ、その日が来る。――主の御告げ――その日、わたしは、その刻んだ像を罰する。刺された者がその全土でうめく。(エレミヤ書51章52節)
 たといバビロンが天に上っても、たとい、そのとりでを高くして近寄りがたくしても、わたしのもとから荒らす者たちが、ここに来る。――主の御告げ――」(53節)
 聞け。バビロンからの叫び、カルデヤ人の地からの大いなる破滅の響きを。(54節)
 主がバビロンを荒らして、そこから大いなる声を絶やされるからだ。その波は大水のように鳴りとどろき、その声は鳴りどよめく。(55節)
 荒らす者がバビロンを攻めに来て、その勇士たちは捕えられ、その弓も折られる。主は報復の神で、必ず報復されるからだ。 (56節)
 「わたしは、その首長たちや、知恵ある者、総督や長官、勇士たちを酔わせる。彼らは永遠の眠りについて、目ざめることはない。――その名を万軍の主という王の御告げ――」(57節)

 51章52節から57節の間に、三回も「主の御告げ」と、宣言されているのです。
 これらの厳しいことばは、預言者エレミヤの頭の中で考え出された物ではないからです。
 さらに改めて、次のように言い直されています。

  万軍の主はこう仰せられる。
  「バビロンの広い城壁は、全くくつがえされ、
  その高い門も火で焼かれる。
  国々の民はむなしく労し、
  諸国の民は、ただ火に焼かれるために
  疲れ果てる。」(58節)

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 預言が神のことばであることは、絶対条件です。けれども、彼が本当の預言者かどうかは、イスラエルにおいてさえ、人にはわからないことだったのです。王国時代のイスラエルには、預言者育成学校の様なものも現れ、多くの預言者が現れました。その中には、明らかに偽預言者もいたのです。それをあらかじめ予見していたモーセは、預言と預言者をする者について警告しています。

 預言者が主の名によって語っても、そのことが起らず、実現しないなら、それは主が語られた言葉ではない。その預言者が不遜にもそれを語ったのである。彼を恐れてはならない。(申命記18章22節)

 エレミヤは、バビロンの滅亡を預言しました。とりわけ、51章はゼデキヤの治世の4年(BC594‐593年)に語られ、ゼデキヤがバビロンに行くときに、側近のネリヤに託した巻き物に記された預言だったのです。実際に、バビロンがこの預言のようにメディヤによって滅ぼされるのは、BC539年でしたから、およそ55年後のことでした。恐るべき神の力がエレミヤに臨んでいたのがわかります。

 マフセヤの子ネリヤの子セラヤが、ユダの王ゼデキヤとともに、その治世の第四年に、バビロンへ行くとき、預言者エレミヤがセラヤに命じたことば。そのとき、セラヤは宿営の長であった。(59節)
 エレミヤはバビロンに下るわざわいのすべてを一つの巻き物にしるした。すなわち、バビロンについてこのすべてのことばが書いてあった。(60節)
 エレミヤはセラヤに言った。「あなたがバビロンにはいったときに、これらすべてのことばをよく注意して読み、(61節)
 『主よ。あなたはこの所について、これを滅ぼし、人間から獣に至るまで住むものがないようにし、永遠に荒れ果てさせる、と語られました。』と言い、(62節)
 この書物を読み終わったなら、それに石を結びつけて、ユーフラテス川の中に投げ入れ、(63節)
 『このように、バビロンは沈み、浮かび上がれない。わたしがもたらすわざわいのためだ。彼らは疲れ果てる。』と言いなさい。」ここまでが、エレミヤのことばである (64節)








posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする