2017年01月07日

エゼキエル書37 偽預言者と偽預言者を求める者(エゼキエル書13章1節〜9節)



 次のような主のことばが私にあった。(エゼキエル書13章1節)
「人の子よ。預言をしているイスラエルの預言者どもに対して預言せよ。自分の心のままに預言する者どもに 向かって、主のことばを聞けと言え。(2節)
 神である主はこう仰せられる。自分で何も見ないのに、自分の霊に従う愚かな預言者どもにわざわいが来る。(3節)


 主の預言の矛先は「イスラエルの家」のメンバー全員から、イスラエルの預言者に向います。もちろん、ここで言われているのは「偽預言者」です。自分の霊に従っているだけで神のことばなど聞いていない者、「自称預言者」はもちろんのこと、それなりに名声があるような「偽預言者」が多くいたのでしょう。
 彼らは、神がもっとも厭われる人種でした。

 イスラエルよ。あなたの預言者どもは、廃墟にいる狐のようだ。(4節)
 あなたがたは、主の日に、戦いに耐えるために、破れ口を修理もせず、イスラエルの家の石垣も築かなかった (5節)
 彼らはむなしい幻を見、まやかしの占いをして、『主の御告げ。』と言っている。主が彼らを遣わされないのに。しかも、彼らはそのことが成就するのを待ち望んでいる。(6節)
 あなたがたはむなしい幻を見、まやかしの占いをしていたではないか。わたしが語りもしないのに『主の御告げ。』と言っている。(7節)

 このようなみことばを聞いたとき、なんだかむずむず落ち着かない気分にさせられるのは私だけでしょうか。一介の信徒に過ぎない自分は、講壇の上から教会の群れにメッセ―ジをすることもないし、おおむね、偽預言については「罪がない」と思いたいのです。
 でも、毎朝聖書を読みながら、未来に対する神の託宣を導き出そうとするとき、そこの自分の考えを紛れ込ませないとは、言いきれないのです。

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 私たちの世界は予言に満ちています。新聞記事もテレビの報道も、半分はすでに起こったこと、半分はこの先起きるであろう出来事です。私たちの会議や会話もいつも「これから起きるであろうこと」に言及します。卒業式で、学生の学びを褒めて祝福を与える校長先生のメッセージにも、かならず、彼らの未来への忠告やすてきな予言が含まれます。「これから。社会に出てそれぞれの道を進まれるみなさん!」というように語りかけるのです。そうでなければ、すでに習得した学びや取得した資格、すでに約束されている就職先が色あせてしまいます。

 未来について語る人がいるというのは、未来について心配している人がいることです。夜眠りにつくとき、だれが、明日の朝、大地震が来て自分は家の下敷きになるなんて、思うでしょう。明日は、「いってらっしゃい」と、送り出した夫や子供が、町の交差点で交通事故で死ぬなんて思うでしょう。もし、そんな心配を本気でするようになったら、とても平穏な日常生活は営めません。ほんとうは、それは「適切な感性」の結果かもしれないのですが、それでは「やってはいけない」ので、お医者様で、何か薬をいただくことになります。占いやお祓いをしてもらうか、ドラッグや酒に手を出すかもしれません。買い物中毒やおしゃれ中毒、ダイエットや健康情報ばかり気にする「からだ心配性」になることでしょう。

 だから、聖書のことばを読みながら、神のことばに耳を傾けている最中にでも、未来に対するひとりよがりな「予言」を形成していないとは言えません。それを思うと、少々気が重くなるのですが・・・。

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 偽預言者は、エゼキエルの時代に始まったことではありません。モーセが神と「顔と顔を合わせて」神のことばを受けている時でも、モーセの姉ミリヤムや兄アロンが、「神が言葉を授けられるのはモーセだけだろうか」などと、言い出しました。
 これは、もちろん、彼ら二人の思いつきであるだけではないでしょう。アロンやミリヤムを支持する大勢の民がいて、じっさいにそのような考え方を吹き込んだかもしれないのです。なぜなら、未来への 不安は、長老であっても祭司であっても、民であっても奴隷であっても、変わらずもっているからです。
 でも、そのような言い訳を、「主は」、許して下さるでしょうか。次のように仰せです。

 それゆえ、神である主はこう仰せられる。あなたがたは、むなしいことを語り、まやかしの幻を見ている。それゆえ今、わたしはあなたがたに立ち向かう。――神である主の御告げ。――(8節)
 わたしは、むなしい幻を見、まやかしの占いをしている預言者どもに手を下す。彼らはわたしの民の交わりに加えられず、イスラエルの家の籍にも入れられない。イスラエルの地にもはいることができない。このとき、あなたがたは、わたしが神、主であることを知ろう。(9節)









posted by さとうまさこ at 10:44| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする