2017年01月30日

エゼキエル書59 若獅子の試練(エゼキエル書19章1節〜8節)



 あなたはイスラエルの君主たちのために哀歌を唱えて、(エゼキエル書19章1節)
 言え。
あなたの母である雌獅子は何なのか。
雄獅子の間に伏し、
若い獅子の間で子獅子を養った。(2節)

 このようにほとんどすべてのことばが何かのたとえである場合、背後の意味を読むために譬えられていることばの意味を探らなければなりません。
 この書物はエゼキエルに対する神のことばですから、「あなた」は、エゼキエルを指すことは、自明です。
 雌獅子はユダ王国、雄獅子と若い獅子はユダ王国を取り巻く国々だと推定されています。

  雌獅子が子獅子のうちの一頭を育て上げると、
それは若い獅子となり、
獲物を引き裂くことを習い、人を食べた。(3節)

 当時、パレスチナにはライオンはかなり生息していたのでしょうか。ライオンの子育ての生態が、目に見えるように書かれています。これは、現在テレビなどで見るライオンの群れとその子育ての様子にそっくりです。
 ユダ王国は、子獅子のうち一頭を育て上げたのです。りっぱな雄獅子が育ち、獲物を取って食べることができるようになったのです。その噂はたちまち周辺に広がったのです。その結果は、災難でした。

 諸国の民はその獅子のうわさを聞いた。
その獅子は彼らの落とし穴で捕えられた。
彼らは鉤でこれを
 エジプトの地へ引きずって行った。(4節)

 エジプトに引かれていったユダの獅子といえば、ヨシヤ王の子エホアハズです。ヨシヤがパロと戦ってメキドで戦死した後、ユダの民がその子エホアハズを王としたのです。しかし、彼は、パロ・ネコによって、三か月で王位から降ろされてしまいます。エホアハズは捕えられてエジプトに連れて行かれてその地で死んでしまいます。(U列王記23章29節〜34節)

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  雌獅子は、待ちくたびれ、
  自分の望みが消えうせたことを知ったとき、
  子獅子のうちのほかの一頭を取り、
  若い獅子とした。(5節)
  これも、雄獅子の間を歩き回り、
  若い獅子となって、
  獲物を引き裂くことを習い、人を食べた。(6節)

 エホアハズのあとに、パロ・ネコは、エホヤキムをユダの王としました。彼もヨシヤの子でした。彼は。エジプトの後ろ楯で立った傀儡の王でした。
 パロはユダ(エホヤキム)に莫大な金銀を要求しました。これを払うために、エホヤキムは、国民に重い税を課さなければなりませんでした。(U列王記23章35節)

  この獅子は人のやもめたちを犯し、
  町々を廃墟とした。
  そのほえる声のために、
  地と、それに満ちているものはおののいた。(7節)
  そこで、諸国の民は、回りの州から攻め上り、
  その獅子に彼らの網を打ちかけた。
  その獅子は彼らの落とし穴で捕えられた。(8節)

 さらに、周辺国が、エホヤキムのユダ王国に攻めて来ました。バビロンのネブカデネザルが攻め上って来たので、エホヤキムは、三年間、バビロンに服したのです。これらの、試練は、エホヤキムが、主の目の前に悪を行なったからだと、記されています(同37節)が、苦難続きであったことには、変わりありません。








posted by さとうまさこ at 09:51| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする