2017年02月23日

エゼキエル書82 姉の杯を妹のあなたにも渡す(エゼキエル書23章31節〜34節、U列王記11章9節〜13節)



 あなたが姉の道を歩んだので、わたしは彼女の杯をあなたの手にも渡す。(エゼキエル書23章31節)
 神である主はこう仰せられる。
   あなたは姉の杯、深くて大きい杯を飲み、
   物笑いとなり、
   あざけりとなる。
   この杯はあふれるほどに満ちている。(32節)

 オホラとオホリバと呼ばれる北イスラエル王国と南ユダ王国。じつは、さとうには、北イスラエルを、南ユダをと呼ぶ理由が、よくわからないのです。
 イスラエル12部族の内、10部族が、神によって北王国の創立者ヤロブアムに与えられました。しかし、イスラエル王国の主流はあくまで、エルサレムをいただくユダ王国で、都エルサレムは北イスラエルが生まれる前からあるはずなのですが・・。

 北王国の創設は神の御意思であったことは、聖書に記されています。
 隆盛を誇ったソロモンは、奢侈な生活に浸りきって行きました。多くの妻を持ち、彼女たちのために、エルサレムの東にある山の上に高い所を築いたのです。

 主はソロモンに怒りを発せられた。それは、彼の心がイスラエルの神・主から移り変わったからである。主は二度も彼に現れ、(U列王記11章9節)
 それゆえ、主はソロモンに仰せられた。「あなたがこのようにふるまい、わたしが命じたわたしの契約とおきてとを守らなかったので、わたしは王国をあなたから引き裂いて、あなたの家来に与える。(同11節)
 しかし、あなたの父ダビデに免じて、あなたの存命中は、そうしないが、あなたの手からそれを引き裂こう。(同12節)
 ただし、王国全部を引き裂くのではなく、わたしのしもべダビデと、わたしが選んだエルサレムのために、一つの部族だけをあなたの子に与えよう。」(同13節)

 北王国誕生が、この神のことばの実現だったのですから、たしかにこの時点では、イスラエル王国はヤロブアムに引き継がれたような印象です。ソロモンの家は神のあわれみによって生き残ったかのようです。ただし、ソロモンの家がエルサレムを保持していたのですから、北王国は南ユダに対して、最初から「正統性」に問題があったのです。
 自国の民が、対立相手のユダ王国の都に出かけるのを危惧したヤロブアムは、ダンとベテルに金の小牛を置いて、民に拝ませるという大きな間違いを犯しました。このような北王国は、19人の王の間に10代も王家が代るという不安定さでした。あげくにほぼ200年後には、アッシリヤによって滅ぼされるのです。(BC722年) ユダ王国はBC586年にエルサレムが陥落していますから、それでも、北イスラエル滅亡のあと、136年続いたということになります。

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 しかし、北の同胞を失ったユダ王国の政情は年を追って不安定になりました。
 それは、エルサレムでも偶像礼拝がはびこり、主の怒りを招いたからです。

   あなたは酔いと悲しみに満たされる。
   恐怖と荒廃の杯、
   これがあなたの姉サマリヤの杯。(33節)
   あなたはこれを飲み、
   飲み干して、杯のかけらまでかみ、
   自分の乳房をかき裂く。
   わたしがこれを語ったからだ。
   ――神である主の御告げ――(34節)

 滅亡へと向かうユダ王国の状況が、酒に酔い、夫でない男を慕うみだらな女にたとえられています。





posted by さとうまさこ at 10:30| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする