2017年09月09日

ヨエル書1 預言者ヨエルの時代と、いなごの災害(ヨエル書1章1節〜4節)



 ホセア書からは、小預言書と呼ばれる一群に入っています。
 ホセア書、ヨエル書、アモス書、オバデヤ書、ヨナ書、ミカ書、ナホム書、ハバクク書、ゼバニヤ書、ハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書の、12冊です。

 預言者は、聖書の物語と不可分な存在です。聖書は、神が人に語り続けて来られたメッセージなのですから、少々荒っぽい規定をすれば、聖書そのものが預言書だと言えるかもしれません。

 創世記の時代の人たちの多くが、神のことばを聞くことができたようです。アダムとエバ、カインとアベル、ノアとその家族、アブラハムとその一族、イサク、ヤコブ、ヨセフ・・彼らは、まるで真横に神がおられるかのように神のことばを聞いています。彼らを預言者と呼ばないのは、神のことばを聞くことそのものが使命として用いられているからでしょう。後の、モーセ以降の預言者は、神のことばを聞いて、人に語らなければなりませんでした。神のことばが聞けない(聞く能力のない)人たちに、神の御命令を示し、彼らを、神の代わりに導かなければならなかったのです。ですから、彼らの多くは、指導者でもあり、神の使節でもあり、危機を知らせたりする役割は,今で言う、アナリストや評論家のようでもありました。

 モーセもヨシュアも、士師記に登場する士師たちも、サムエルやダビデも指導者として預言を受けています。また、王制イスラエルの時代、数多くの預言者があらわれています。宮廷のお抱え預言者から、在野の預言者、一時的に召命を受ける無名の預言者など、さまざまです。大切なのは、王のお抱え預言者や祭司を兼ねているような体制内預言者が、かならずしも名前や存在が大きいのではないことです。
 エリヤエリシャは、聖書に何ページも割いて、その働きが記されている大預言者です。預言書に、まとめられているイザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエルの存在の重要さは言うまでもありません。
 しかし、小預言書としてその書物が残されている12人の預言者も、みな大きな意味があったからこそ、聖書に再録されたのでしょう。
 いずれも、王制イスラエルが崩壊に直面している時代に召命を受けたのです。

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  ペトエルの子ヨエルにあった主のことば。(ヨエル書1章1節)
  長老たちよ。これを聞け。
  この地に住む者もみな、耳を貸せ。
  このようなことがあなたがたの時代に、
  また、あなたがたの先祖の時代にあったろうか。(2節)
  これをあなたの子どもたちに伝え、
  子どもたちはその子どもたちに、
  その子どもたちは後の世代に伝えよ。(3節)

 ホセアは北イスラエルで末期の預言者でしたが、ヨエルはユダ王国の預言者でした。
 ヨエルの名前の意味は、「ヤーウエは神である」という意味です。
 
  かみつくいなごが残したものは、いなごが食い、
  いなごが残したものは、ばったが食い、
  ばったが残した物は、
  食い荒らすいなごが食った。(4節)

 ヨエルの時代に、恐ろしいいなごの災害がユダ王国を襲いました。農作物の災害としては干ばつなどの天候が上げられますが、雲霞(うんか)のようにやってきたいなごは、作物が実った野を襲うのですから、まことに恐ろしいものでした。
 いなごが通ったあとには、茎や葉も亡くなってしまうのです。雑草や木々も裸にされてしまいます。ある程度、心の準備ができる干ばつと違って、いなごの大群の襲撃では、家畜の草も野の獣の草もなくなってしまうのです。

 この恐ろしい災害に対して、ヨエルは、神からのことばを取次いでいるのです。







posted by さとうまさこ at 11:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする