2018年01月17日

ゼカリヤ書15 空飛ぶ巻物と運び去られるエパ枡(ゼカリヤ書5章1節〜11節)



 私が再び目を上げてみると、なんと、巻物が飛んでいた。(ゼカリヤ書5章1節)
 彼は私に言った。「何を見ているのか。」私は答えた。「飛んでいる巻物を見ています。その長さは二十キュビト、その幅は十キュビトです。」(2節)


 これは面白い幻です。ビジュアルでどこかアニメを思わせます。もちろん、面白おかしい漫画の世界ではなく、ゼカリヤの預言の続きです。巻物は記録書類です。当時は長い紙に記録して丸めて保管したのです。それにしても、長さ、幅ともとても大きいものです。1キュビトは約45センチですから、20キュビトは9メートル、10キュビトは4.5メートルです。巻物は、どうやら広げられた状態で飛んでいたのでしょう。その理由は、見る人に読ませるためです。

 すると彼は、私に言った。「これは、全地の面に出ていくのろいだ。盗む者はだれでも、これに照らし合わせて取り除かれ、また偽って誓う者はだれでも、これに照らし合わせて取り除かれる。」3節)
「わたしが、それを出ていかせる。――万軍の主の御告げ――それは、盗人の家に入り、また、わたしの名を使って偽りの誓いを立てる者の家に入り、その家の真ん中にとどまり、その家を梁と石とともに絶ち滅ぼす。」(4節)

 巻物には律法が書かれています。ここでは、のろいに定める者を捜し当てる働きをするのですから、のろいについての律法が書かれているのでしょう。申命記27章16節〜26節、28章48章〜68章に、のろいを招く具体的な罪について書かれています。巻物は、盗人や偽りの誓いを立てる者など、罪を犯している者の家に入り、巻物に記された罪を突き付け、その家を、梁と石とともに断ち滅ぼすというのです。

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 私と話していた御使いが出て来て、私に言った。「目を上げて、この出て行く物が何かを見よ。」(5節)
 私が、「それは何ですか」と尋ねると、彼は言った。「これは、出て行くエパ枡だ。」そして言った。「これは、全地にある彼らの罪だ。」(6節)

 巻物の次に示される幻はエバ枡――粉や油,ぶどう酒などの量を計る枡です。

 見よ。鉛のふたが持ち上げられ、エパ枡の中にひとりの女がすわっていた。(7節)
 彼は、「これは罪悪だ」と言って、その女をエバ枡の中に閉じ込め、その口の上に鉛の重しをかぶせた。(8節)

 これも巻物と同様、誇張されて大きいようです。ふつうは人が入れるほど大きくはないのです。ここでは枡そのものがイスラエルの罪とみなされています。女が罪悪の象徴として人格化されているのは、「恐らく『罪悪』を表すヘブル語リシュアーが女性形であるためだろう」(新実用聖書注解・いのちのことば社P1263)とあります。
 しかし、次に出てくるのは、女性の(姿をした)御使いだと考えられます。

 それから、私が目を上げてみると、なんと、二人の女が出て来た。その翼は風をはらんでいた。彼女たちには、コウノトリの翼のような翼があり、彼女たちは、あのエパ枡を地と天との間に持ち上げた。(9節)
 そこで私は、私と話していた御使いに尋ねた。「あの者たちは、エバ枡をどこへ持っていくのですか。」(10節)
 彼は私に言った。「シヌアルの地で、あの女のために神殿を建てる。それが整うと、そこの台の上に安置するためだ。」(11節)

 御使いは、エパ枡を持ち上げて運び去ります。ゼカリヤが、「どこへ持っていくのですか」と聞くと、ゼカリヤと話している御使いがシヌアルの地だと言います。シヌアルはバビロンの地とされています。(創世記10章10節) 増え広がった人々はここバベルで、天に届く塔を建てようとして、神様によって全地に散らされました。(同11章2節〜9節) ここでの「神殿」はもちろん、異教の神の神殿です。








posted by さとうまさこ at 10:54| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする