2017年09月25日

アモス書2 ダマスコへの復讐(アモス書1章3節〜2節)



  主はこう仰せられる。
  「ダマスコの犯した三つのそむきの罪、
  四つのそむきの罪のために、
  わたしはその刑罰を取り消さない。
  彼らが鉄の打穀機で
  ギルアデを踏みにじったからだ。(アモス書1章3節)
 

 ここからは、イスラエルに敵対した周辺の国々へのさばきが語られます。
 最初は、アラムです。ダマスコはアラム王国の首都でした。イスラエルの北東、アモンの北方にありました。「三つの(そむきの罪)、四つの(そむきの罪)」は、一種の慣用句で、多くの数があることを意味します。

 アラムについては、聖書に古くからその名が出ています。(創世記10章22節、創世記22章21節) しかし、特定の国や民族ではなく、アラム語と言われる古い広範囲の言語領域があり、アラムと呼ばれたようです。さらに、その中でもユーフラテス川西の地域の住民だった人たちが、イスラエルと深くかかわるようになるのです。彼らのうちダマスコを中心に集まっていた国が、イスラエルと深くかかわるようになりました。その歴史は、ダビデの時代以降、具体的に記録されています。(Uサムエル記8章4節〜10節)

 王国時代には、北王国との緊張関係が増す中で、アラムがユダに介入してくるきっかけを作ります。(T列王記15章16節〜21節)やがて、アラムは大きな危機を北イスラエル王国にもたらします。(T列王記20章) しかし、神の介入があり、アラムは敗北します。その後、イスラエルとユダは同盟してアラムと戦いました。(同22章)

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 しかし、アラムの中でも最悪の王はハエザルとベン・ハタデでした。(U列王記13章14節〜25節) また、アラム王レツィンのとき、エドムとの関係で領土問題が起きたとき、ユダの王アハズは、膨張してきた大国アッシリヤの王ティグラテ・ピレセルに、救援を求めました。(U列王記16章)しかし、これは、アッシリヤがユダとイスラエルを侵略する第一歩となりました。
 次の預言は、このような歴史的いきさつを背景として語られているのです。

  わたしはハエザルの家に火を送ろう。
  火はベン・ハタデの宮殿を焼き尽くす。(4節)
  わたしは、ダマスコのかんぬきを折り、
  アベンの谷から、王座に着いている物を
  ベテ・エデンから、笏を持っている者を
  断ち滅ぼす。
  アラムの民はキルへ捕え移される」と
  主は仰せられる。(5節)








posted by さとうまさこ at 10:53| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする