2017年05月27日

ダニエル書1 ネブカデネザルの宮廷のユダヤ少年たち(ダニエル書1章1節〜14節)



 ユダの王エホヤキムの治世の第三年に、バビロンの王ネブカデネザルがエルサレムに来て、これを包囲した。(ダニエル書1章1節)
 主がユダの王エホヤキムと神の宮の器具の一部とを彼の手に渡されたので、彼はそれをシヌアルの地にある彼の神の宮に持ち帰り、その器具を彼の神の宝物倉に納めた。(2節)
 王は宦官の長アシュペナズに命じて、イスラエル人の中から、王族か貴族を数人選んで連れて来させた。(3節)
 その少年たちは、身に何の欠陥もなく、容姿は美しく、あらゆる知恵に秀で、知識に富み、思慮深く、王の宮廷に仕えるにふさわしい者であり、また、カルデヤ人の文学とことばとを教えるにふさわしい者であった。(4節)


 ダニエルはダニエル書の著者とされています。ユダ王国の貴族の子弟でした。ダニエル書には、彼が並はずれて容貌、教養(学力)、信仰、貴族としての振る舞いにすぐれていたことが書かれています。彼は、国王エホヤキムの時代にエルサレムを包囲したバビロンの王ネブカデレザルによって、仲間の貴族の少年3人とともに、バビロンに連れ去られていたのです。最初から宮廷におかれたのですから、のちの捕囚よりは良い待遇だったのでしょう。バビロンのような強大な帝国では、外国人も必要に応じて登用したのです。ユダの貴族の少年を、忠実なバビロンの官僚にできれば、バビロンのためにもよいわけです。
 王は、ダニエルたち4人に、良い待遇を与えました。

 王は、王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒から、毎日の分を彼らに割り当て、三年間、彼らを養育することにし、そのあとで彼らが王に仕えるようにした。(5節)

 王の食べるごちそうを与えられたというのは、同じ皿からおこぼれをもらうのではなく、王と彼を取り巻く特権階級と同じ食事をいただく、つまり破格の待遇にあったということでしょう。

 彼らのうちには、ユダ部族のダニエル、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤがいた。(6節)
 宦官の長は彼らにほかの名をつけ、ダニエルにはベルテシャツァル、ハナヌヤにはシャデラク、ミシャエルにはメシャク、アザルヤにはアベデ・ネゴと名をつけた。(7節)

 何とダニエルたちには、バビロン人としての名前まで与えられました。

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 ダニエルは、王の食べるごちそうや王の飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定め、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願った。(8節)
 神は宦官の長に、ダニエルを愛しいつくしむ心を与えられた。(9節)
 宦官の長はダニエルに言った。「私は、あなたがたの食べ物と飲み物とを定めた王さまを恐れている。もし王さまが、あなたがたの顔に、あなたがたと同年輩の少年より元気がないのを見たなら、王さまはきっと私を罰するだろう。」(10節)
 そこで、ダニエルは、宦官の長がダニエル、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤのために任命した世話役に言った。(11節)

 ダニエルたちは、なによりも信仰の固い少年だったようです。当時は、信仰は、律法によりまっとうされたのですから、食物へのこのこだわりは、食物禁忌を犯さないという彼らの信仰を表わしています。偶像礼拝がはびこり、神の怒りを買うほど国が乱れていても、ユダ王国では、このような信仰態度を堅持している少年も育っていたのです。皆がみんな、「イスラエルの神」を忘れていたのではないのです。

 とは言え、彼らの世話係は、王の命令どおりの食物を食べてもらえないことを恐れます。もし、ダニエルたちが希望しているとおり、「野菜だけ」を与えて、病気にでもなられたらそれこそ世話係の命に関わります。
恐れる世話係に、ダニエルたちは提案するのです。

 「どうか十日間、しもべたちをためしてください。私たちに野菜を与えて食べさせ、水を与えて飲ませてください。(12節)
 そのようにして、私たちの顔色と、王さまの食べるごちそうを食べている少年たちの顔色とを見比べて、あなたの見るところに従ってこのしもべたちを扱ってください。」(13節)
 世話役は彼らのこの申し出を聞き入れて、十日間、彼らをためしてみた。(14節)








posted by さとうまさこ at 10:46| Comment(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする